光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

季節

山桜から新緑へ、季節の移り行き~京都・八瀬にて~

これと決めた、定点で撮る。 その醍醐味は、「季節の移り行き」をウォッチできることです。 春と秋、わけても4月と11月というのは、日々刻々と季節の彩りも変化していく季節。数日経てばまるで装いを変えてしまうことがありますが、それを見届けるという趣向…

5月の桜、まさかの京都で

新緑の振り返りとか、連休前半の撮影など、このブログで語りたいことは他にもありますが、まずはこちらで話題にしたいことがあります。 それが、こちら。 桜の花です。 ですが、撮ったのは今日、5月3日です。 つまり、5月に入ってなお、咲き続けていた桜とい…

新緑の彩り豊かさを求めて~京都・八瀬より~

前記事で先週日曜の新緑撮影のことを語りましたが、その前日、土曜日も好天に恵まれたため、絶好の新緑ウォッチング日和でした。 もっとも、土曜日は午後から仕事だったので、近場での限られた時間での撮影となりました。ということで、季節写真の私のメイン…

嵐山の新緑、二つの表情

今日は昼過ぎまでは快晴で、絶好の撮影日和。 長期予報ではゴールデンウィークの天気はあまり良くなさそうなので、その前の休みを最大限に生かそうということで、まずは嵐山に出かけました。 もちろん目的は新緑です。 ということで、いかにもという感じの渡…

彩りの新緑〜京都・八瀬より〜

新緑は5月より4月。 naosuke21036.hatenablog.com アクセス解析を見るとこちらの記事は多くの方にご覧いただいているようで、また「新緑 4月」で検索しても上位に表示されるようになっていて、「新緑を撮るなら4月のうち」という認識もちゃんと広まってくれ…

クスノキの春紅葉

以前の記事でも取り上げた「春紅葉」という現象。 naosuke21036.hatenablog.com 春に芽吹いた若葉が、まだ十分に葉緑素を生成する前に、秋の紅葉をもたらすのと同じアントシアニンという赤い色素を生成することが原因です。 このため、春先には野山で、意外…

3月の桜 4月の藤

3月は桜。 4月は藤。 これは、花札での月と花の対応です。 ですがもちろんこれは、旧暦に基づいたもの。花札は16世紀、南蛮文化渡来の時代にポルトガル人によって伝えられたトランプを原型として江戸時代に成立したものであり、当時の日本人はまだ旧暦に基づ…

京都・桂川の桜2023

前回の鴨川に続き、今年の桜のふりかえり。 今回は京都の知る人ぞ知る桜の名所、桂川のJR鉄橋付近の背割りを特集します。 このスポットは、以前の記事でも紹介しました。 naosuke21036.hatenablog.com 検索でこちらの記事を覗いてくださる方も多いようです。…

京都・鴨川の桜2023

あまりにも早く始まり、当然終わるのも早かった今年の桜の季節。 例年ならまだ見頃のただなかという時期なのに、もう街中の桜もほとんどが葉桜、花びらが残っていればいいほうという状態です。 今年入学の学生さんたちなど、入学式の頃にはもう桜はほとんど…

夕桜の愉しみ

「夕桜」―この言葉の響きもなかなかいいものです。 3月が異例に暖かかったこの春は、当然のように桜の開花も早く、お彼岸の頃にはもう咲き始めていました。 桜の季節の終わりもやはり早く、例年ならいちばんの見頃となるだろう今の時期には、もう葉桜となっ…

春紅葉の味わい~京都・八瀬より~

これは、秋の写真ではありません。 京都郊外、秋は紅葉の名所として知られる八瀬で、3月末に撮影したものです。山桜もあるので、春の写真であることがおわかりかと思います。 みなさまは「春紅葉(はるもみじ)」という言葉をご存じでしょうか。 春先、芽吹…

京都高雄・西明寺のミツバツツジ2023

京都郊外の知る人ぞ知る絶景、高雄・西明寺のミツバツツジ。最高の青空の下で

3月の新緑2023

異例の暖かさだった今年の3月。私の住む京都でも、春分の日頃には桜も咲き始めていました。下手をしたら3月中に散ってしまわないかというぐらいでしたが、どうにか4月に入るまでは持つようです。 折からの気候変動ゆえでしょうが、2年前、2021年の春もこれに…

雫の煌き~それは「クリスマス」の写真?~

まだ「秋らしさ」を残していた昨週末から一転、寒さ厳しい冬本番となってきました。 街中は、間もなく訪れるクリスマスに向けて、至る所でイルミネーションが輝くようになっています。 ですが、最近何とも言えない気がしたことを、ひとつ。 私のこだわりの撮…

残秋というもの

「残秋」という、美しい響きのことばがあります。 残された秋。時候の挨拶としては立冬時期に使うものとされますが、立冬、つまり平年11月7日といえばこれからが紅葉の季節本番。ここで「残された秋」というのは、現実の季節感覚からは大きくかけ離れている…

イチョウとメタセコイア~生きた化石コラボ~

月替りにちょうど合わせたかのように、12月に入ると冷え込みが厳しくなった今年ですが、物寂しい季節にこれから入っていく中、しばらくは華麗だった秋色を振り返っていこうと思います。 ということで、この一枚。11月中旬に、京都の北白川、大津まで出る「志…

彩りの秋~京都・八瀬もみじの小径より~

今日は11月30日。 明日には急激に冷え込む予報が出ていて、名実ともに秋の末日となりそうです。 この秋に出会えた彩りの数々はこれから改めて振り返っていきたいところですが、まずは前回の記事でも取り上げた、京都郊外は比叡山麓・八瀬の「もみじの小径」…

新緑が美しい場所は紅葉も美しい

紅葉撮影は毎年秋の最大の楽しみといっていいのですが、単に「紅葉の季節になったから撮る」だけだった頃と比べても、ここ何年かで私の撮影テーマも大体固まってきました。 それは「秋を彩り豊かに撮る」ことです。モミジの赤ばかりでなく、いろんな樹種の、…

ケヤキの秋色の魅力

紅葉するのは、モミジだけではない。 秋にはいろいろな落葉樹がそれぞれの色づきを見せ、最も物寂しい季節である冬を前に、最も鮮やかな色どりを見せてくれます。 この秋の私の撮影テーマも、いろいろな樹の紅葉・黄葉を撮ること。 これまでの記事でも桜紅葉…

モノクロームの秋

1年のうちで最も色彩豊かな季節といえば、この紅葉の季節、晩秋だというのは多くの人の一致するところでしょう。 たとえば、ご覧の通り。 私が季節の彩り撮影のメインフィールドとしている京都郊外・八瀬で撮影しました。 寂莫とした冬という季節を迎える前…

蔦紅葉の美しさ

「蔦紅葉」という言葉をご存じでしょうか? 秋に赤く色づくツタの葉の美しさを表す言い方です。 もともと「もみじ」というのは木の葉が色づくことを意味する「もみづ」という古語の動詞に由来し、そうした植物全般に当てはまる言葉です。色づき方によって「…

山桜の春と秋

「桜紅葉」という言葉があります。 桜の葉が秋に紅葉するさまを表したものです。 秋に鮮やかな色づきを見せるのは、モミジ(カエデ)だけではありません。さまざまな落葉樹がそれぞれの色合いに染まって、秋景色を彩ってくれます。 桜もその一つで、至る所で…

立冬~光の冬と温度の冬~

今日、11月7日は立冬。暦の上では……というか、二十四節気に従えば、冬に入ります。 二十四節気というのは日の長さ・高さ、つまり「光の季節」に基づいた季節区分です。だから日が年で最も短い冬至を中心に、その前後それぞれ1か月半の期間を「冬」として扱う…

青空がしばらく見られなくなる前に

風景写真を撮っていると季節にはとりわけ敏感になりますが、私の季節感だと、一年を季節で分けるなら、「四季」では不十分で、「六季」にしたくなります。 こちらの記事でも触れました。 naosuke21036.hatenablog.com 春夏秋冬ではなく、春、初夏、梅雨、夏…

新緑の移り行きは早い

まずは、ほぼ同じ場所で撮った、この2枚をご覧ください。 こちらが先々週末。山桜が咲き乱れる一方で、新緑はまだ淡く芽吹いたばかりです。 こちらは先週末。山桜はほぼ散り、春紅葉を残すいっっぼうで、まだ新緑らしい淡い色合いを保ちつつも、葉の茂りも豊…

2021年の春色たち

2021年を写真で振り返るシリーズ、今回は春色、新緑。前二回が秋色だったので順序が前後する気がしますが、より記憶に新しいものから振り返るという意味と、いよいよ真冬(今年は厳冬になりそうですね)に入ろうとする年の暮れだからこそ、春を待ち望む思い…

2021年の紅葉

202年の振り返り、前回は「秋色」をとりあげましたが、秋色の華はもちろん紅葉。この秋に出会った紅葉を特集しましょう。 秋色全般もそうなのですが、紅葉を撮るにしても、いわゆる「紅葉の名所」よりも、山の中で撮りたい。それが私の撮り方として定着した…

2021年の秋色たち

2021年ふりかえりシリーズ、今回は季節の彩りから、秋色特集。 順序的には春色が先でしょうが、まだ記憶に新しい時期ということで、思い返しやすさから、こちらが先です。 今年はリアルタイムで秋色をお届けすることをしませんでしたので、私が見つけた秋色…

京都で初日の出を撮影するには~穴場を紹介します~ 増補版

まもなく2021年も暮れます。 新しい年を迎える前に、ここで「初日の出」にまつわる以前の記事をアップデートしましょう。 以前の記事はこちら。 naosuke21036.hatenablog.com 当ブログでもたびたびアクセス頂いている記事ですが、もう1か所、加えたいところ…

青空に舞う桜

4月が終わらないうちに、今年の桜を振り返る記事をもうひとつ。 印象深いショットがあるので、あえて残しておきました。たびたび夕景を撮りに足を運ぶ、近場の宝ヶ池公園にて。 青空の下、新緑と桜のコラボ。芽吹きの早い樹ではこの趣向で撮るのが楽しみです…