光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

写真全般

夕焼けの見極めには東の空を見よう

夕焼け撮影にあっては、「空振り」より「見逃し」の方が10倍は悔しい。 夕焼けスポットに撮りに行ったのに焼けないのよりは、美しい夕焼けが出現したのに撮り損ねるほうが、残念さの度合いは圧倒的です。 そうならないためには、とにかくバットを振ってみる…

京都・鴨川で見る水の色の不思議 

前回の記事で語った、「エメラルド色の海」。 naosuke21036.hatenablog.com きれいな水であれば無色透明のはずなのに、それが青や緑に見えるのはなぜか、ということに触れました。 この模様は、私の住む京都の鴨川でも、その一端を見ることができます。 写真…

山桜から新緑へ、季節の移り行き~京都・八瀬にて~

これと決めた、定点で撮る。 その醍醐味は、「季節の移り行き」をウォッチできることです。 春と秋、わけても4月と11月というのは、日々刻々と季節の彩りも変化していく季節。数日経てばまるで装いを変えてしまうことがありますが、それを見届けるという趣向…

5月の桜、まさかの京都で

新緑の振り返りとか、連休前半の撮影など、このブログで語りたいことは他にもありますが、まずはこちらで話題にしたいことがあります。 それが、こちら。 桜の花です。 ですが、撮ったのは今日、5月3日です。 つまり、5月に入ってなお、咲き続けていた桜とい…

新緑の彩り豊かさを求めて~京都・八瀬より~

前記事で先週日曜の新緑撮影のことを語りましたが、その前日、土曜日も好天に恵まれたため、絶好の新緑ウォッチング日和でした。 もっとも、土曜日は午後から仕事だったので、近場での限られた時間での撮影となりました。ということで、季節写真の私のメイン…

嵐山の新緑、二つの表情

今日は昼過ぎまでは快晴で、絶好の撮影日和。 長期予報ではゴールデンウィークの天気はあまり良くなさそうなので、その前の休みを最大限に生かそうということで、まずは嵐山に出かけました。 もちろん目的は新緑です。 ということで、いかにもという感じの渡…

彩りの新緑〜京都・八瀬より〜

新緑は5月より4月。 naosuke21036.hatenablog.com アクセス解析を見るとこちらの記事は多くの方にご覧いただいているようで、また「新緑 4月」で検索しても上位に表示されるようになっていて、「新緑を撮るなら4月のうち」という認識もちゃんと広まってくれ…

クスノキの春紅葉

以前の記事でも取り上げた「春紅葉」という現象。 naosuke21036.hatenablog.com 春に芽吹いた若葉が、まだ十分に葉緑素を生成する前に、秋の紅葉をもたらすのと同じアントシアニンという赤い色素を生成することが原因です。 このため、春先には野山で、意外…

3月の桜 4月の藤

3月は桜。 4月は藤。 これは、花札での月と花の対応です。 ですがもちろんこれは、旧暦に基づいたもの。花札は16世紀、南蛮文化渡来の時代にポルトガル人によって伝えられたトランプを原型として江戸時代に成立したものであり、当時の日本人はまだ旧暦に基づ…

京都・桂川の桜2023

前回の鴨川に続き、今年の桜のふりかえり。 今回は京都の知る人ぞ知る桜の名所、桂川のJR鉄橋付近の背割りを特集します。 このスポットは、以前の記事でも紹介しました。 naosuke21036.hatenablog.com 検索でこちらの記事を覗いてくださる方も多いようです。…

京都・鴨川の桜2023

あまりにも早く始まり、当然終わるのも早かった今年の桜の季節。 例年ならまだ見頃のただなかという時期なのに、もう街中の桜もほとんどが葉桜、花びらが残っていればいいほうという状態です。 今年入学の学生さんたちなど、入学式の頃にはもう桜はほとんど…

夕桜の愉しみ

「夕桜」―この言葉の響きもなかなかいいものです。 3月が異例に暖かかったこの春は、当然のように桜の開花も早く、お彼岸の頃にはもう咲き始めていました。 桜の季節の終わりもやはり早く、例年ならいちばんの見頃となるだろう今の時期には、もう葉桜となっ…

春紅葉の味わい~京都・八瀬より~

これは、秋の写真ではありません。 京都郊外、秋は紅葉の名所として知られる八瀬で、3月末に撮影したものです。山桜もあるので、春の写真であることがおわかりかと思います。 みなさまは「春紅葉(はるもみじ)」という言葉をご存じでしょうか。 春先、芽吹…

京都高雄・西明寺のミツバツツジ2023

京都郊外の知る人ぞ知る絶景、高雄・西明寺のミツバツツジ。最高の青空の下で

海を眺めた原体験

このフォトブログでもたびたびテーマとなっているのが、ここ数回の記事にもあるように「海」。 長らく住んでいるのは内陸の京都市なので、普段は見られません。だからこそ特別な機会にしか撮れないものとしてこだわっているということもあります。 でも美し…

シンプルな色構成の写真 その3

「少ない色で構成された風景」の写真、まだまだ語ります。 今回は夕景編です。まずはこちらから。 私としては、夕日もこんな色で撮りたい……という一枚。ですが「色構成」に注目しても面白いところです。 山の端あたりの空が夕暮れには色彩を失い、ほんの少し…

シンプルな色構成の写真 その2

前回に続き、「少ない色で写真の画面を構成する」趣向。 この趣向で撮るには、「青空」というのは何より適した条件ですね。雲一つない快晴の空であれば、まず青一色の空間を広げられるからです。 その下に、限られた色だけでできた世界が広がっていればいい…

シンプルな色構成の写真

今回は、ひとつの写真の趣向について語りましょう。 シンプルな色構成の写真。一枚の写真を彩る色数を、できるだけ少なくした写真にこだわって撮ってみる、ということです。 よく写真の技法書では、「写真は引き算」ということが言われますよね。主役となる…