光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

新緑の移り行きは早い

 まずは、ほぼ同じ場所で撮った、この2枚をご覧ください。

 こちらが先々週末。山桜が咲き乱れる一方で、新緑はまだ淡く芽吹いたばかりです。

 こちらは先週末。山桜はほぼ散り、春紅葉を残すいっっぼうで、まだ新緑らしい淡い色合いを保ちつつも、葉の茂りも豊かになり、緑も深めています。

 地図で言えば、八瀬小学校近くの里山

 たったの1週間で、新緑はこんなに変わるというものです。

 こちらは、叡電八瀬駅前の若狭路から、「もみじの小径」を望んでの約10日間の推移。その名の通り秋の紅葉も絶景ですが、秋色が美しい場所は春色も美しいものです。

 ソメイヨシノの見頃が終わった頃ですが、山桜はまだまだ咲き乱れている一方、新緑は淡く芽生えたばかりです。

 手前のヤマザクラの春紅葉が鮮やかな一方、背後の新緑も淡いながら葉を茂らせてきました。

 この時期ぐらいが、山桜と春紅葉と新緑のコラボで、春の彩りが一番豊かな時期だと思います。

 新緑色が鮮やかになってくる一方、春紅葉はところどころにあるものの、山桜はもうほぼ散りました。

 次第に、緑一色に近づいてきています。

 わが家からほど近いので平日朝でも撮れる場所なのですが、10日ほどで、これほど移り変わるのがお分かりかと思います。

 新緑というのは桜以上に移ろいゆくもの。ほとんど日刻みで表情を変えていくのです。ただこれは散りゆく桜とは違って、ますます緑を豊かにしていくからこそ。そういう意味でも、春の芽吹きの生命力をいきいきと感じられるものでもあります。

 こちらは、同じく八瀬のとある里山。低層が杉の常緑樹林、高層が落葉樹林なので、深緑と新緑のコントラストが印象深い場所です。

 まずは、淡い新緑と山桜。

 こちらも、春の彩りが最も豊かなのはこの辺りの時期。

 この時期が、深緑と新緑のコントラストがいちばん際立つ。

 そして、2つの緑の色合いが次第に近づいてきます。

 これまた、約10日間のうちに起きた変化。新緑というのは、あわただしいともいえるぐらいに、すみやかに色合いを変えていくものだということを感じていただければと思います。

 こういう変化が見られるのも、4月のせいぜい今ぐらいの時期まで。あとしばらくは新緑らしい瑞々しさを残すものの、もう変化らしいものはほとんどなく、私にしてみれば今年の新緑撮影はもう消化試合。今週末は昨日は仕事、今日は雨ということで撮影機会がありませんでしたが。

 巷に言われる「ゴールデンウィークに新緑を見に行こう」というのは、ほとんど「消化試合を見に行こう」と言っているに等しい気がしてしまいます。

 ということで、もう新緑は振り返りモード。改めて別記事でも、いろいろな様子をお届けしたいと思います。