光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

立冬~光の冬と温度の冬~

 今日、11月7日は立冬。暦の上では……というか、二十四節気に従えば、冬に入ります。

 二十四節気というのは日の長さ・高さ、つまり「光の季節」に基づいた季節区分です。だから日が年で最も短い冬至を中心に、その前後それぞれ1か月半の期間を「冬」として扱うわけです。「温度の季節」による四季とは、そのために約1か月のずれがあります。

 風景写真を撮っていると「光」「明るさ」の違いが重要になる分、「光の季節」の方にも敏感になります。11月初旬の光と2月初旬の光は同じ、5月初旬の光は8月初旬のそれと同じ、という具合です。

 私のこだわりの雫写真も「どの角度から光が射すか」が季節ごとに変わるので、光の季節を基準にして撮影プランを立て、場所を選びます。

 そういうわけで、「光」をもとに季節を感じることも体感的に身につくため、秋色がいよいよ本番というこの時期、もう「冬」という感覚も覚えたりします。

 日の長さ、高さで見れば、「11月は冬、2月は春」という感覚です。

 しかも日の長さは同じでも日没時刻で見れば立冬の今日は京都で16時58分、立春の日より30分近く早いので、早々と外が暗闇に包まれると、なおさらそう感じさせられるところです。もともと私は日の短い、ことに日暮れの早い時期が苦手で、すぐ暗くなるだけで気分も沈みかけるぐらいですから。

 同じ理由で、5月が春だという感じはほとんど抱けない気がします。こちらは春というより「初夏」。

 ただいくら日の長さが基準だと言っても、「8月は秋」とだけは絶対に思えない気がしますが。

 

 といっても、風景はこれからが秋らしさの本番。とりあえず、近場の宝ヶ池公園で見かけたモミジバフウの色づきをお届けしましょう。