光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

新緑の彩り豊かさを求めて~京都・八瀬より~

 前記事で先週日曜の新緑撮影のことを語りましたが、その前日、土曜日も好天に恵まれたため、絶好の新緑ウォッチング日和でした。

 もっとも、土曜日は午後から仕事だったので、近場での限られた時間での撮影となりました。ということで、季節写真の私のメインフィールドともいうべき八瀬へ。

 新八瀬橋の上から。藤色が緑に彩りを添えます。

 やはり新緑は、青空とともにあってこそ映えるものです。

 手前のケヤキの二本の樹をはじめ、新緑もすっかり緑を深めてきた感じです。

 このアングルでの撮影が定番なのですが、新緑らしいさわやかで明るい色合いをとどめつつも、藤の花のほかは、ほとんど緑一色の光景となりつつあります。

 稜線。この対角線構図もここでは好んで撮っています。

 道路側から少し遠望してのショット。しばらく前は山桜も咲き乱れていましたが、今ではほとんど緑一色で、常緑のスギとも、それほど変わらない色になっています。

 これぐらいになると、新緑の見頃もほぼ終盤。あとは秋に色づくまでほとんど変化のない景観が続き、「緑の深まる過程を楽しむ」ことができる時期は、終わりに差し掛かっています。

「新緑は5月より4月」というのも、この過程を楽しめるのは4月中だからですが、それは例年なら4月いっぱいぐらいなのに、今年は月末の1週前でおしまいのようです。

 新緑の彩りの本当の見頃はいつかということで、4月の2度目の週末に同じ八瀬で撮った光景をご覧いただきましょう。

 同じく新八瀬橋のあたりから。

 上にもほぼ同じ画角で撮ったショットがありますが、緑の色づきもまだ浅い。低層は鮮やかでみずみずしい萌黄色、上層は淡いパステルグリーンと、スギの深緑とあわせ、緑と言ってもとりどりです。

 こちらも上の写真とだいたい同じ構図で撮った、稜線。

 このアングルも、上の写真にありますよね。

 淡くも繊細な、芽吹いたばかりのミントグリーン。この色合いが見られるのは、ほんの僅かの期間です。

 いろんな緑が春の山を彩る。こういう時期こそ新緑が一番美しいと思います。散りきらない山桜と春紅葉も彩りを添えています。

 山腹の一角を切り取って。この繊細な彩りは1年で数日間しか見られない儚さです。

 新緑ならではの春のカラフル。例年なら4月20日前後なのに、10日ほど早く訪れた見頃。4月だからこそ見られるものといっても、さすがに早すぎでした。

 まだ緑が深まる前の遠望です。

 いかがでしたでしょうか。新緑の本当の味わいは4月にこそある。そして同じ4月でも、半月ほどでこれだけ変わる。それを堪能していただければと思います。

 それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。