光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

京都

ぐるぐるハシビロガモ

前回の記事でも触れた京都・二条城。 この城の濠は、冬季には様々な水鳥の渡来地になっています。 ヒドリガモ、オカヨシガモ。 ほかにもオオバンやホシハジロもいますし、ヨシガモが入ることもあります。 でも、ここでいちばんの見ものは、なんといってもハ…

春は光から先に訪れる

青空の広がった今日の休み、京都御苑にて。 こんな晴れた日だと今の季節にはっきり感じられること。ずいぶん昼間が明るくなった、ということです。 真昼だと日もずいぶん高くなり、光度が増しているのです。 立春からちょうど1週間になるので、日の長さや高…

初積雪と雫の煌き

あまりに遅すぎるというか、暖冬のこの季節、私の住む京都では初の積雪でした。 雪が積もる日が一日もないまま春が来るのかと思っていましたが、さすがにいくら暖冬でもこういう時期はあるようです。 比叡山を見上げる「いつもの場所」でも、ご覧の通り。 雪…

ブログ開設1周年~カレンダー風に~

昨年1月28日にこのブログを開設してから、今日で1周年になります。 ひとまず1年間続けることができました。読者のみなさまに、改めて感謝を申し上げます。 1年を振り返っての総集編は時期も近い昨年末にひととおりやっているので、1周年編としては趣向を変え…

定点撮影の魅力~新緑編~

同じ場所で季節を違えて撮り続ける。定点撮影によって、同じ場所のいろいろな表情を楽しむ。そんな趣向の撮影、昨日は秋の深まりと冬への移り行きをご紹介しましたが、今回は春の表情を。 紅葉が美しい場所は、新緑もまた美しいからです。落葉樹の茂る森だと…

定点撮影の魅力~同じ場所で季節を感じる~

同じ場所で季節を違えて撮る。 そんな「定点撮影」だからこそ、季節ごとの表情の違いが際立つことがあります。 以前の「季節比較」記事でも、そのいくつかを紹介したことがあります。 naosuke21036.hatenablog.com 再掲すると、たとえばこう。春先と晩秋。新…

鳥と夕景 その4

今日は、この1枚。 昨年12月のこちらの記事で紹介した夕焼けの時です。 naosuke21036.hatenablog.com こんな華麗な夕空が見られた日でしたが、その時の写真を見返して改めてご紹介したくなったのが冒頭のものです。 しっかりご覧いただくとわかりますが、右…

雪深き新年を思い出す

暖冬です。 今のところ本格的な寒波もなく、私の住む京都でも、市内では積雪は一度もありません。氷が張っているのも見かけたことがありません。 冬はまだひと月半ほど残っているのでどうなるかはわかりませんが、ここまでは例年になく過ごしやすい冬と感じ…

令和最初の初日の出~京都嵯峨・広沢池にて~

新年明けましておめでとうございます。 令和最初のお正月。初日の出の写真をお届けします。 場所は以前の記事で紹介した、京都は嵯峨・広沢池の辺りです。 naosuke21036.hatenablog.com 予報ではYahooだと曇り寄り、tenki.jpだと晴れ寄りの予報と微妙でした…

2019年の秋色たち

年末総集編シリーズ、前回の春色に続いて今回は秋色。 今のところ結構な暖冬で、もう年の暮れだというのについこの間まで秋だったという感覚もあります。 こちらは山科の天智天皇陵参道での撮影ですが、今月半ばの撮影だというのに、紅葉は見頃そのものとい…

2019年の春と初夏の彩り

年末総集編その2です。今回は「季節」の彩り豊かな表情、春と初夏のものを振り返ります。 自然写真を撮っていると季節の移り行きにはいやがうえにも敏感になりますが、そうすると春夏秋冬、「四季」という分け方では足りなくなります。私の感覚では、「初夏…

京都で初日の出を撮影するには~穴場を紹介します~

今日は冬至。1年のうちで最も日の短い日です。とはいっても「一番日の暮れるのが早い」日ではなく、すでに日没は遅くなり始めていることは、以前の記事でも触れました。 naosuke21036.hatenablog.com 逆に日の出は、これからもまだ遅くなっていきます。初日…

紅葉越しに望む秋色の大文字

こちらは、昨朝出勤途中に撮った鷺森神社の参道。 12月に入って1週間以上過ぎても、こちら京都ではまだ紅葉が十分に見頃のスポット樹は残っているようです。ということで季節外れにならないうちに、今回も紅葉を。 こちらをどうぞ。 とあるスポットから撮っ…

京の初冬の夕焼け

予定を変更してリアルタイムのものをお届けします。 というのも、晩秋から初冬へと移りつつあるこの季節に、思わぬ壮麗な夕焼けに出会えましたから。 日没が年で最も早いこの季節には、休みの日でなければまず夕暮れには立ち会えません。そもそも冬には他の…

京都・曼殊院より散紅葉

前回の記事でも撮影場所となった京都は比叡山麓にある曼殊院門跡。 境内の庭園の紅葉の美しさも名高いですが、ここではもうひとつの紅葉の見どころがあるので、今回はそれを紹介します。 こちらをご覧ください。 門の白い塀の前にも紅葉が並んでいて美しいの…

紅葉 しめやかな一景

今日は、この一枚。 紅葉の赤と暗い背景、そして玉ボケの対比がお気に入りの一枚です。しめやかな、という表現が似合いそうです。 背景まで紅葉色に染め上げて撮った、次の一枚と比べてみるのも一興です。 撮影場所は、京都は比叡山麓・一条寺にある曼殊院門…

彩り豊かなふたつの季節~京都・八瀬の里山から~

前回に続いて、京都郊外・八瀬の里山から。先の投稿ではこんな対比を紹介しました。 春色が美しい場所は、秋色も美しい。落葉樹の雑木林に覆われた里山だからこその風景です。ということで、このスポットの別の表情もお目にかけましょう。 道路沿いからやや…

春色と秋色の対角線~京都・八瀬の里山より~

今回も「季節の彩り対比シリーズ」ということで。ガイドブックに載るようないわゆる「名所」ではないですが、季節の彩りがまさに絶景を演出する、私の見つけたとあるスポットをご紹介します。 まずは、春に撮った一枚をご覧ください。 こんなふうに、山の稜…

新緑の名所は紅葉の名所~京都・鴨川上流より~

今日は11月30日。気象学上は、また世間一般的にも、今年の秋はこれで終わりです。 けれども、まだしばらくは、季節感は晩秋という時期も続きそうです。私の住む京都には紅葉の名所がたくさんありますが、12月上旬が見頃というところも少なくありません。紅葉…

春色と秋色の三段重ね~京都・八瀬の里山より~

今回も、季節の彩りをお届けします。 この季節、紅葉で華やかに彩られる京都の比叡山麓・八瀬。 叡電の比叡山口の辺りも秋景色は先の記事で紹介したように華麗そのもので、大勢の観光客で賑わいます。でも、そこから離れて大原方面に向かっても、知られざる…

山の秋祭り

今週のお題「紅葉」 先週末、八瀬での紅葉撮影。 その華麗な彩りは先の記事でも紹介した通りです。この光景を望んではあまたの観光客も見入り、またカメラを向けていました。 でもこの華々しい風景を離れて、辺りの山々に目を向けても、鮮やかな秋色はそこか…

秋色の中で

今週のお題「紅葉」 今日は、この2枚。 散紅葉を背景に、秋の低い日差しのなかにゆらめくススキとエノコログサ(ネコジャラシ)。 色鮮やかな秋色の空間と枯れて光を浴びる草。「秋らしさ」が感じられて、お気に入りとなっているショット。わが家からほど近…

紅葉のこの一枚~真正極楽寺・真如堂より~

今週のお題「紅葉」 どうしてもこの季節は紅葉で投稿したいところですから、引き続いて。今日はお気に入りのこの一枚をご覧ください。 お堂の裏手の窓に映った、真っ赤な紅葉。 京都・洛東にある天台宗のお寺、真正極楽寺(真如堂)での撮影です。今年のもの…

ススキと紅葉と清流と~京都・八瀬にて~

今週のお題「紅葉」 引き続いて京都比叡山麓・八瀬にて。 秋色というと紅葉に代表されるように、寂しい季節を前に燃え上がるような華麗な彩りがまず浮かびます。昨日の記事も、そんな光景を取り上げました。 その一方で晩秋ならではの寂寥感を覚えるような、…

秋のカラフル~京都・八瀬の紅葉~

今週のお題「紅葉」 今まで「今週のお題」に合わせて投稿したことは無いのですが、ちょうど紅葉のことで書こうと思っていたのと重なったということで。 京都郊外の紅葉の名所・比叡山麓の八瀬よりお届けします。 叡山電鉄の八瀬比叡山口駅から、国道367号線…

秋色の山と虹~京都・修学院離宮の辺りから~

今日はこちらを。 比叡山を背に秋らしく色づいた山が早い夕暮れの日に照らし出され、その上に虹がかかる。そんな得難い一瞬をとらえた一枚。 今年のものではなく、過去の同時期に撮影したものです。 目の前に広がるのは修学院離宮内の宮内庁の農地。中には立…

初夏と晩秋・季節の彩りの対比~北山杉の里にて~ 続けて 

前回に続いて北山杉の里から。この山の対比をご覧ください。 地図ではこのあたり。 雲ヶ畑から持越峠を越えて進み、国道162号線に入ってすぐ、清滝川沿いから望む山腹です。 その名のように杉一色に覆われた山が続くこの北山杉の里で、珍しく杉のほとんどな…

初夏と晩秋・季節の彩りの対比~北山杉の里にて~

今日は、この2枚の対比をどうぞ。 いずれも、京都郊外・北山杉の里・中川の同じ場所で撮ったものです。片や初夏の新緑の季節、片や先日訪れた際の、晩秋の撮影です。 場所はこちら。 前回記事で紹介した雲ヶ畑・持越峠から国道162号線に入り、「杉の里トンネ…

雲ヶ畑から持越峠へ

前回からの続きで、鴨川源流の山里・雲ヶ畑。ここをさらに進んだ先のにある「持越峠」のことを語りましょう。 こちら「ぜーもんカフェ」は、この峠へと続く上り坂のすぐ手前です。 このすぐ先から山道に入ると、13%というかなりの勾配が続きます。それを上り…

鴨川源流・雲ヶ畑の里

昨日、紅葉のことでとりあげた雲ヶ畑。 行政上は京都市北区に属しますが、「区」とは名ばかりの山里。市街から鴨川を遡り、源流近くまで行った先にある集落です。 平安時代から朝廷に木材を提供してきた土地でもあり、また皇位に就けなかった悲運の皇子・惟…