秋のカラフル～京都・八瀬の紅葉～

今週のお題「紅葉」

今まで「今週のお題」に合わせて投稿したことは無いのですが、ちょうど紅葉のことで書こうと思っていたのと重なったということで。

京都郊外の紅葉の名所・比叡山麓の八瀬よりお届けします。

　叡山電鉄の八瀬比叡山口駅から、国道367号線に出て道沿いから眺めるとこんな感じ。ちょうど見頃です。

　地図はこちら。撮影ポイントもマークしてあります。

　当然のように観光客も多く（かなりの割合が外国人）、だいたいは高野川沿いの紅葉を楽しんでいる様子ですが、私が見るところこのスポットの魅力はむしろ山側。秋の山がとりどりの絵の具で画筆を走らせたように、カラフルに色づいている風景にあります。

　もみじの色づきもただの赤一色ではなく、色づき具合から赤の濃淡・明暗までさまざま。そして黄色や橙に色づいた雑木林に、まだ残る青さ。その後ろでは常緑の杉が背景をなしている。こんな彩り豊かな山の表情を目にすることができるのです。

　

　もみじの向こうの黄色も、一つひとつ樹種が違ってただ「黄色」というには微妙すぎる彩りの違いが感じられます。

　緑・黄・赤という色の重なり。もみじの赤も一つひとつが違いますね。

　一年のうちで、山が最も華麗な彩を見せるのがこの晩秋という季節。でもそれが、最も寂しい季節を迎えるすぐ前だというのも、不思議な気がします。まるで一年の木の葉の生命をここで燃やし尽くして冬を迎えるようです。そうして、山の彩りが華やぐもう一つの季節、新緑の時期を待ち望むのです。

　では、今回もご覧いただきありがとうございました。