雲ヶ畑から持越峠へ
前回からの続きで、鴨川源流の山里・雲ヶ畑。ここをさらに進んだ先のにある「持越峠」のことを語りましょう。
こちら「ぜーもんカフェ」は、この峠へと続く上り坂のすぐ手前です。
このすぐ先から山道に入ると、13%というかなりの勾配が続きます。それを上りきった先にたどり着く峠です。
峠からの眺めはこんな感じ。眼下に見えるのは雲ヶ畑の集落です。峠の標高が394mで集落とは100mほどの標高差があり、高さを実感できます。
集落をズームするとこの通り。
校舎も、色づいた紅葉も確認できます。
地図ではこの通りです。
かつてはGoogle Map 上にも表示されていましたが、例によって消えてしまいました。
この「持越峠」という名は、鴨川源流に位置するこの地で死者が出た場合、都に死の穢れをもたらさないため、この峠を越えて隣の真弓に運んで(=持ち越して)葬儀を営んだ、という風習に由来するとされます。
急勾配なのでサイクリストの間ではハードコースとして知られていて、この坂を漕いで登り切る厳しさが話題になります。私もここへはよく自転車で出かけますが、目的はあくまで写真を撮ることであり、「コースを走破する」こと自体にはほとんど興味も無いので、普通に降りて自転車を押して歩きます(笑)。そもそもサイクリスト向けの本格的な自転車も保有していません。
ここから京都市街に戻るには、向かって杉坂・氷室を経て鷹峯に出るコースと、北山杉の里・中川、紅葉の名所として知られる高雄を経て嵯峨まで出るコースとがあります。前者がショートコース、後者がロングコースですが、いずれにせよこの峠さえ越えればあとはほとんどが下り坂なので楽です。
このたびの雲ヶ畑行きでは後者のコースで秋色を堪能してもきたのですが、それはまたの機会に。
過去に、この峠に新緑の季節に訪れた写真も貼っておきましょう。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。