春は光から先に訪れる
青空の広がった今日の休み、京都御苑にて。
こんな晴れた日だと今の季節にはっきり感じられること。ずいぶん昼間が明るくなった、ということです。
真昼だと日もずいぶん高くなり、光度が増しているのです。
立春からちょうど1週間になるので、日の長さや高さは、秋で言えば立冬の1週間前。10月末と一致します。もちろん2月半ばと10月末とでは気温は全然違いますが、「光」でみれば同じということです。
すでに立春を過ぎています。そのもとにある二十四節気は「日の長さ」を基準にした季節区分。「気温の季節」でなく「光の季節」であればすでに春というのも、そういうわけです。
今年は暖冬なのでそれほど春の待ち遠しさも感じないとはいえ、やはり一足早く、光から「春」を感じられるのは嬉しいところです。
ロシア語由来の季節表現に、2月頃をさす「光の春」というのがあります。冬の長さも厳しさも当然日本の比ではないロシアでは、春を待ち望む思いもずっと切実でしょう。日本と違って2月ではまだ春は程遠い時期でしょうが、それでも日の長さや高さにはいち早く春が感じられる。そんな思いから生まれた表現に違いありません。
ロシアでなくても、2月に「光の春」は確かに感じられます。春は光から先に訪れます。
ということで、御苑で咲き初めの梅の花。
こちらは二条城の濠。
北西の角から。
ここには、毎年渡来するハシビロガモが群れなしていました。
春を一足早く感じさせるうららかな日差しのもと、鴨川。
実は昨晩の小雨で残った雫で、今朝いくらかプリズムも撮れていました。
こんな感じですが、まだまだあるので別の機会に。まだ前回記事の「雪融けの雫」も語り切っていませんからね。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。