定点撮影の魅力~同じ場所で季節を感じる~
同じ場所で季節を違えて撮る。
そんな「定点撮影」だからこそ、季節ごとの表情の違いが際立つことがあります。
以前の「季節比較」記事でも、そのいくつかを紹介したことがあります。
再掲すると、たとえばこう。春先と晩秋。新緑と紅葉です。
そんな季節の移り変わりを感じられる場所を、近くの森から紹介します。近場だからこそ平日朝でも仕事前にちょっと立ち寄って、木々の色づきの変化を数日刻みでカメラに収めることができるというものです。
今年はいい撮影機会に恵まれなかったので過去の年からですが、11月初めから終わりに至るまで、季節の移ろいを感じてみてください。
まずこれが11月初め。文化の日でした。
まだほとんど青葉。木々の緑がほんのり秋色を帯び、モミジにもわずかに赤色が見てとれはしますが、色づくのはこれからです。気候変動の影響も大きいでしょうが、京都では11月初めはとても紅葉の季節とは言えません。
11月も10日を過ぎると、ようやく秋色らしくなってきます。
でもまだ緑色が大きく残って、色づき始めというところです。
20日を過ぎるとようやくこんな感じ。鮮やかになってきました。
モミジも青さが残る部分から赤く染まった部分まで、綺麗にグラデーションをなしています。このぐらいの色づきの方が好きという人も多いですね。
そしてさらに数日たつと、まさに森の秋祭り。晩秋の青空に、真っ赤に色づいたモミジと、それを盛り立てるような黄色の木々が映えます。
11月末には、いよいよ秋色のグランドフィナーレ。
いちばん寂しい季節を前に、森はいちばん華やかな彩りを見せてくれます。
そして冬に雪が降れば、こんな表情も見せてくれます。
暖冬の今年は今のところまったく積雪が無く、一度もこんな光景に出会えてはいませんが。
同じ場所で撮るからこそ、季節を目で見て感じられる。それが定点撮影の魅力というものです。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。