今日は冬至。1年のうちで最も日の短い日です。とはいっても「一番日の暮れるのが早い」日ではなく、すでに日没は遅くなり始めていることは、以前の記事でも触れました。
逆に日の出は、これからもまだ遅くなっていきます。初日の出は、実は年のうちで最も遅い日の出です。
ということで、今回は年明けに先立って、初日の出のことです。私の住む京都で、初日の出を撮るにはどこがいいか。過去写真をもとにいま書いたほうが、今度の年明けで撮りたいという人にも役立つでしょうから。何より、令和で最初の初日の出ですからね。
まあ「京都 初日の出」で検索すればすでに名のあるスポットを紹介しているサイトはいくつもあります。でも京都市から遠く離れた天橋立はアクセスが大変。愛宕山も登れば最高の朝日観望スポットでしょうが、寒いこの時期にはきついでしょう。市内でアクセス自体は簡単な京都タワーはもちろん素晴らしい眺望ですが、ネット情報では早朝5時から長蛇の列ができるらしく、寒い中で待ち続けるのはこれまた難儀必至です。
ということで、こういう名所レベルのスポットではなく、「穴場」から狙うにはどうするか、です。
まず基本。東西と北の三方を山に囲まれた京都市内では、そもそも日の出・日の入りの瞬間を見届けることはできません。ですが当然、夕日なら市東部、朝日なら西部で撮る方が、山に隠れにくくて有利です。
私の在住が京都市北東部ということで、夕日撮りに適したスポットは、いろいろ見つけています。こちらの記事です。
では朝日撮影に適したスポットはどこか…というのは、夕日ほど探りつくしてはいません。ただ、元日の朝にたびたび足を運んで、ここなら綺麗に日の出が撮れるというスポットは知っているので、こちらを紹介です。
それが、当ブログでもたびたび紹介している嵯峨・広沢池の付近です。
池のほとりから撮ってもいいのですが、池の西側に広がる田園地帯から望むのがベストです。
ここなら田畑が広がって視界が開けているので、田園風景ともども、朝日が絵になります。過去の元旦の撮影からの紹介です。
目を東側、愛宕山方向に向けてみると。
初日に雪化粧の愛宕山も色づいています。
場所を映して広沢池のほとりから。
冬のこの時期は鯉上げといって水が抜かれているので、「水面への映り込み」については残念なところです。
他の場所としては桂川の西岸もおすすめです。川幅が広く視界が開けるので、川の水面への映り込みともども、美しい初日の風景が期待できます。
過去にこちらで撮ったことはあるのですが、ちゃんと保存していなかったのか探しても当時の写真データが見つからず、こちらで紹介できなくてごめんなさい。
その時は西大橋南(上の地図では阪急西京極駅近く)からの撮影でしたが、ここで十分視界が開けていて、比較的早く初日の出を拝めたのを覚えています。
今年の初日の出は京都では午前7時5分。
山から顔を出すのにはもう少し時間がかかりますが、空が明るんでくる6時50分ごろにはこれらの場所に着いて、スタンバイしておくといいでしょう。
ということで、北嵯峨と桂川は京都の初日の出撮りの穴場です。令和のまさに初日の出を撮ろうという方のご参考になればと思います。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。
追記
2021年元旦の桂川での撮影を受けて増補版の記事を作りましたので、よろしければこちらもどうぞ。