シンプルな色構成の写真 その2
前回に続き、「少ない色で写真の画面を構成する」趣向。
この趣向で撮るには、「青空」というのは何より適した条件ですね。雲一つない快晴の空であれば、まず青一色の空間を広げられるからです。
その下に、限られた色だけでできた世界が広がっていればいい。
ということで、たとえば満開の桜。
樹の幹や枝の黒を別にすれば、あとは青と桜色だけ。対照的な色なので、それぞれが引き立ちます。
同じく桜の季節に、見上げるように撮った一枚。
青空を背景に、枝の黒を除くと、ほぼ桜色と新緑色だけ。右端に小さな小さな雲が出ていて、普段なら青空の写真としてはまず気にならないものでも、この趣向だとちょっと残念だったりします。
こちらはもみじの赤と青。イロハモミジには秋になるまでもなく、年中赤色の葉をつけている樹があります。光合成はどうしているのか、気になるところではありますが。
空を見上げて撮るので、どうしても葉に陰影ができてしまうのは仕方がないところです。
こちらは前回も取り上げた北山杉の里。青空と山の深緑を背景に、紅桃の花。
梅雨空が続き、そもそも青空が長らく見られません。青空のもとでは、いつ撮影できるのか気にかかるところです。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。