梅雨入りは遅かったものの、梅雨に入ればしっかり雨は降っている感じの今年。
この時期というのは、晴れ間があれば、美しい夕焼けを目にする絶好の季節でもあります。
夕焼けがどれだけ赤く染まるかは大気中の水分によるところが大きいですが、湿度の高い梅雨時というのは、まさにその条件を満たしているからです。
しかもこの時期は日が長く、夕焼けの時間も遅いので、平日でも仕事帰りに撮る機会があります。
ということで、先日に立ち会った、まさに夕焼け祭りとでも言うべき光景をお届けしましょう。
こちらの記事でも紹介した、比叡山麓、上高野の田園からです。
この空模様で、今日は間違いなく焼ける、と確信できます。
こちらの記事でも書いたように、雲が広がりながらも、地平近くから光が射しているというのは、「爆焼け」レベルの夕焼けが出現する、まさにその条件を満たしているからです。
今日は、間違いなく凄いものが見られる。もうこの時点で疑っていません。
というわけで数分もすれば、空がゆっくりと染まり始めます。
ここまで来たら、爆焼けは間違いなし。「勝利の法則は決まった」と断言して差し支えないところです。
そして見事に燃え上がりました。田の水面に映り込んで美しさが倍になります。そのためにこそこの撮影場所を選んだわけです。
目を北東に向けても、比叡山のあたりの雲もこんな感じに。曇り空だからこそ、全方位が染まる夕焼けが見られるというものです。
さらに赤みを増して。
これが、クライマックスでした。
田に目をやると、カルガモが2羽。茜色の水面に映えます。
色づく範囲は狭くなっていく一方、日没方向はいちだんと華麗さを加えます。
カルガモたちも収めつつ、ゆっくりと紅に沈んでいく夕空を。
かなり遅くまで茜空が残り、名残惜しさを感じさせました。なかなか立ち去ることができないまま、7時40分頃まで。「贈る言葉」の歌詞でおなじみの「暮れなずむ」というのは、「なかなか暮れない」の意味です。
ということで、ここまでの「祭り」とも言えるほどの夕焼けは今年一番。
ここ2年ほどが夕焼けにかけては「当たり年」とは言えませんでしたが、今年は華麗な夕焼けは今までも何度か見られ、これからの夏本番次第では久々の夕焼けの当たり年になりそうです。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。