光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

すさみで荒れた海を撮る その4 見老津駅まで

 6月も末日となりましたが、今月に訪れたすさみでの撮影成果をお届けするのも、これで最後です。

 恋人岬の婦夫波もブーゲンビリアとともにいい感じで撮れて、ここを後にすると午後2時15分。そのまま歩けば2時半過ぎには見老津駅に着きますが、荒れた海に晴れた空のこの好条件ではまだまだ撮りたいスポットもあり、あえて欲張ります。

 以前にこちらの記事でも紹介した、岩棚のある場所です。 
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 一雨降ったあとのためか、ここの入り江の水も澄んでいて、空を映します。f:id:naosuke21036:20190618065110j:plain

 そして岩棚の上から逆光の方向で撮影。

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 波飛沫が絶景を盛り立てます。

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 海面のキラキラも、逆光撮影の魅力です。

 本当はこの岩棚の上から順光方向で荒波の立つ海も撮りたかったのですが、どうにも時間がありません。もう一か所、撮りに行きたいスポットが残っています。

 その途中でカメラを向けた順光での海は、こんな感じです。

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 荒れて波立っているからこそ、エメラルド色を帯びて色鮮やかです。

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 そして磯伝いに出たのが、岩の尖塔のある立浦。前の記事でも紹介した隠れた絶景スポットです。

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 青空にそびえるからこそ映える、高さ10mはあろうという巨岩です。こんな尖塔のような形状で立っているのも不思議なところ。

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 やや角度を変えて。激しく波も打ち寄せます。

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 順光で見老津駅方向。もう一つの岩の尖塔は波が激しくて近づきづらかった上、時間切れが迫っていたのでここまででした。この時午後2時40分。

 目当てのスポットの撮影は一通り終え、海岸から道路に上がります。といってもここからは沢登りみたいなルートを通らなければならないので、歩き続けて疲れた身には結構厳しいものがありました。

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 道路に上がって、駅への途上で見下ろして撮影。ご覧の通りの海の荒れようです。

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 歩きに歩いたため、特に右足の筋肉痛がすでに厳しくなっていましたが、どうにか見老津駅に到着。午後2時53分。計算通りと言えば計算通りです。

 あとは駅にできた喫茶「のんびり屋」のマスターの女性の方に一声かけ、帰路に……というところですが、ここで思わぬ出会い。

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 のんびり屋に来店していた、若者たち5人です。同じ大学の先輩・後輩ですでに社会人になっている人もいて、東京、名古屋という大都市部からここまで足を運んできているとのこと。それも、何かのローカルプロジェクトのためというのでもなく、純粋にこのすさみが好きで来られているということで、「サンセットすさみ」の常連だそうです。

 要するに私同様のすさみの「関係人口」ということです。私が紹介したこの概念もすっかり地元の方にも定着しているのが嬉しいところですが、若い人たちでこのすさみに興味を寄せ、この地の未来にも思いを馳せている方がおられること、そんな人たちに出会えたという貴重な機会になりました。

 惜しむらくは、電車の出発まで数分しかなく、束の間のお話で終わってしまったことです。時間があればもっと話したかった……。代表の人とはFBで繋がりましたが。

 この辺のことは、以前の記事でも触れました。

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 最後に、見老津駅のホームから撮影。逆光の荒れた海ならではの色の鮮やかさとキラ感が映えます。

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  周参見見老津駅間を歩くだけでも10km。それに加えて道路から海岸への下り、上りを繰り返し、砂利の浜や岩場を歩きに歩いたことの負担はさすがに大きかったようです。翌2日ほど筋肉痛が残りました。

 この頃はまだ梅雨入り前。快晴の日ながら気温も湿度も高くなく、まだ初夏といっていい気候だったのが救いでした。

 真夏にも当然のように訪れる予定ですが、それはまたその時に。

 今回もご覧いただきありがとうございました。