引き続き、すさみへの旅から。今回は1泊2日で両日ともすさみということで、夕景まですさみで見届けられます。
といっても日のいちばん短いこの時期、3時台ですでに夕方という感じです。そこで降りたのが、見老津駅からほど近い場所にある海岸。
以前はこちらの記事でも「名もなき絶景スポット」として紹介しました。
今回の旅で地元の方のお話から、この場所は「松の下」と呼ぶらしいことがわかりました。
夕日を浴びる奇岩。確かにその名の通りか、上に松が生えています。
西の立浦方面を望む。断崖も西日に映えます。
目を東側に再び向けると、順光で夕映えの光景が撮れます。
向こうに見えるのは戎島です。
さてこの後、夕日をどこで見届けるか。
この時期であれば、恋人岬から、婦夫波ともども夕日を撮れるはずです。こちらが2年前の撮影。
冬至近くの時期で、これ以上太陽が南寄りに沈むことは無いので、広角でも婦夫波と両黒島、そして夕日を一枚の画面に収められる1年のうちでごく短い期間でした。
ただ今回は、海があまりに静かで恋人岬でほとんど波が立っていない様子だったのと、雲の様子からあまりこの同じ構図で撮って絵にならないかもしれないと見て、近くまで入ったもののこの撮影にとどめました。
代わりに、見老津駅前まで引き返し、ここから夕日撮りに臨みます。
手前の岩といい、遠くの黒島といい、なかなかいい構図になったようです。
左側から2隻の貨物船が近づいていて、ちょうど太陽が水平線に沈むときに望遠画面に収まりました。
手前の漁船とあわせて、3隻の船が夕日写真に飾りを添えています。「海に沈む夕日」をアップで撮る際には、「海と夕日だけ」になってしまうといくら綺麗でもどこで撮っても同じような単調な写真になってしまうので、加えて何かを入れたい。ちょうどいいタイミングでした。
上半分が雲に隠れたのは残念ですが、最後はダルマ夕日になっています。
そして日没。「見老津駅からの夕日」はすさみ八景のひとつにも選ばれている、このすさみ町の誇る絶景の一つ。最高の海駅・見老津だからこそ、夕景の美しさも増すというものです。もっと大々的にアピールしてもいいところです。
これを受けて、見老津駅からの夕日撮影に臨もうという方へ。
地図で見ればお分かりですが、駅前から海は南西に開けているので、夕日を撮るなら秋冬です。春夏だと太陽は北寄りに沈むので、陸に隠れてしまいます。
見老津駅舎内のカフェ・のんびり屋の店主さんによると、沖・陸両黒島の間に太陽が沈む絶好の構図になるのは10月10日頃とのこと。ということは、3月初め頃でも同じようなシチュエーションで撮れるでしょう。
よかったら、一度訪ねてみてください。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。