荒れた海を撮りにすさみへ
今日は日帰りで、またもや南紀すさみまで撮影旅行に行ってきました。
昨日は大荒れの天気。今日は和歌山県南部では晴れの予報でしたが(Yahoo天気予報も tenki. jp も同じ)まだまだ海の荒れは収まりきっていない様子。
以前の記事で書いたように、晴れた日であれば、荒れた海ほど色鮮やか。
夏至の近い今の時期は、太陽高度にかけては1年で最も高く、真昼時なら太陽が真上なので、どの方向も逆光にならずに撮影できる。
そういうチャンスと見て、急遽予定を立てたものです。
ここで書きたいことは色々あるのですが、帰宅したのも遅く、大収穫だった今回の撮影写真はまだ整理が進んでおらず、当然明日は仕事でその余裕もないので、とりあえず「行ってきました」の記録だけを残しておきます。
恋人岬の婦夫波。荒れた海だからこそのダイナミズムでした。
見老津駅前の風景です。
今回の成果は、ゆくゆく紹介していくことにしましょう。
それでは、お読みいただきありがとうございました。
哀悼と追憶の夕景 続
まだしばらくは、この3月に帰らぬ人となられた、この水田の地主のおばあさんへの追悼のために、この地の夕景を取りあげていこうと思います。
西の空が黄金色に染まり、水田をも染めたこの日。
北東の空もこんなに色づき。
真東の比叡山側もこんなに茜色に染まった、全方位の夕焼けが見られました。
そして夕暮れも深まると、次第に茜色からピンクモーメントに近づきます。
空も水面も、燃え上がりました。
これはまた別の日の夕暮れ。燃えるような雲が印象的です。
黒雲に取り巻かれていることが、かえってドラマティックな趣を増していました。
どのひとこまも、二度とは出会えないかけがえのない瞬間。
改めて、遠い世界に行かれたおばあさんにもご覧になっていただければという思いを込めます。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。
哀悼と追憶の夕景
いまだ、この水田の所有主にして、ずっと私のここでの撮影をお許し頂いていたおばあさんの訃報を耳にしての愕然たる思いが冷めやりません。
改めて当ブログで、この場所で撮影させていただいた田園風景、ことに夕景の数々をご紹介し、追悼としたいと思います。
初めて、この場所の魅力を発見した頃の写真。6月末の梅雨のただ中ながら、澄みわたるように晴れた青空がこんなに映えることに魅せられました。
青空がこれ以上ないほど澄んで美しかった、ある年の初秋です。
そして夕景の数々。田植えから間もなく、育った稲で水面が隠れる前の時期は、夕焼けの映り込みが美しさを倍にします。
こんな清楚さを感じさせる夕景も。
黄金色の華麗な夕焼けも。
比叡山の方向、つまり東の空の雲まで染まる全方位の夕焼けが、夏ならではです。
この日、西の空はこんなに華麗でした。
こうして一枚一枚載せていくたびに、撮影の折々にお会いし、お話を聞かせていただいた時のことも思い返されてきます。
遠い世界から、おばあさんもご覧になっていただければと思います。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。
哀悼の意を込めて
今なお、愕然たる思いを抑えられずにいます。
それは今日、仕事が早く終わったので、日の長いこの季節、比叡山を見上げる田園へと立ち寄った時のことでした。
田植えから間もない今の時期、梅雨の晴れ間なら、水田への映り込みが美しく映えるからです。
ですがその折、この水田の所有主でいらっしゃったおばあさんが、この3月に急逝されたことを息子さんから知らされたのでした。
おばあさんとはこの場所で撮影することを快くご許可くださり、たびたび撮影に赴いた折に触れてお顔も合わせることがありました。その感謝の意を込めて、3年前の暮れにはそれまで撮った写真をアルバムにして、贈呈したこともあります。
戦前からずっとこの地にお住まいで、その頃からのこの比叡山麓の風景の移り変わりをお聞かせいただいたこともありました。
昨年のこの時期にもお目にかかり、お元気な姿をお見せになっておられました。それが最後の機会だったとは、その時には思いもよらぬことでした。
このブログの記事を投稿した時には、もしかするともうこの世にはいらっしゃらなかったかもしれないことを思うと、いよいよ悲しみがこみあげます。
長い間この心和む田園の風景を守ってこられたことに改めて感謝の意を表しつつ、ご冥福をお祈りしたいと思います。
星空のような煌き~雫のプリズム~
前回の記事で紹介した、あまたの雫の輝き。さらに輝きと彩りを増した、同じ情景からの写真をどうぞ。
右下の、いわば主星(α星)にあたる雫ばかりでなく、その近くにある小さな光も、青、赤、緑と彩り豊かな輝きを放っているのがおわかりでしょうか。
これまた色合いが変わります。左上の、「β星」にあたる光にも注目。
主星の色も橙から緑へと変わります。
α星とβ星がどちらも青い輝き。やはり私はこれが一番お気に入りですが、どの1枚も2つとない宝であることに変わりはありません。
写真の中にしかとどめておくことができない、瞬間だけの奇跡です。
この記事を通して、その瞬間を皆様にも分かちあえればと思います。
今回もご覧いただきありがとうございました。
あまたの光~雫のプリズム~
今年はなかなか好条件に恵まれず、新たな撮影ができない雫のプリズムですが、過去の撮影から。
いつも撮影しているフィールドなので、この時期のこの時間帯にはここがスポットというのもかなり心得ていますが、ここは6-7月頃の朝7時台にいちばん美しくなる場所です。この時期なら早くから日も高くなっているからです。
かなり高い位置にある樹の枝をほとんどフルズームで狙いますが、こんなふうに無数の雫がイルミネーションのように煌く光景になります。
右下の、この写真の主役ともいうべき雫の光が色を変えていくのにご注目ください。
一つひとつの雫でも綺麗なのに、こんなふうに無数の雫が奏でる光のハーモニーは、まさにこの一瞬がかけがえのない宝であることを感じさせてくれます。
それでは、今日はこの辺で。
今回もお読みいただきありがとうございました。
切目から岩代まで
先の記事で取り上げた風早海岸からはずっと海辺が続いていたので、そのまま切目方面へ歩き続けます。
そして切目の海岸へ。
こちらは岩礁が露出していた風早海岸と違って、砂浜に近いところです。
切目駅もほど近かったので、次の岩代駅近くでの海の撮影をするにしても、ここから電車に乗ることもできました。
すでにJRで1区間分歩いてきたわけで、しかもまだ6月とはいえ晴れた日で日差しもこたえてはいました。けれどもここまで来たら、いつもなら車窓から眺めているあの大海原を眺め歩いてみたいという思いは捨てられず、暑さと疲れを押してもう1区間、足で歩くことにしました。
岬(切目崎)まで来ると、また岩礁が現れます。
海食崖の下に広がる岩礁。そして青い空と海原。
空も海も真っ青です。
岩代の浜辺まで見えてきました。ちょっと空の面積の方を広く撮りすぎたかも。
電柱は線路沿いのもので、いくらか線路も見えます。それより高い位置から、海を見渡します。
そして岩代まで着きました。海岸に出て少し撮影。
もう夕方。あとは電車を待って予約してあった紀伊田辺の宿へ向かいます。
結局この日、冷水浦~加茂郷、印南~切目~岩代と、写真を撮りながらとはいえJRで駅3区間分を足で歩いたことになりました。
本来ならこの青空の下ですさみの初夏の海を撮る予定でしたが、このコースでの撮影の旅も十二分に実りあるものでした。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。