光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

海の色のはなし その3 ~荒れた海ほど色鮮やか~

 海の色について。写真を撮ってきて、もう一つ経験的に気づいたことがあります。

 空はあくまで晴れた日であることが条件ですが「荒れた海ほど色鮮やか」ということです。

 こちらは3年前にすさみで撮影したものですが、今まででも最高の色で撮れたという機会でした。ご覧の通り海は荒れ気味です。台風が過ぎた後だったからでした。

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 ご覧のようにエメラルドグリーンも加わり、ただ青いというだけでない海の色の鮮やかさをカメラに収めることも出来ました。


 その翌年に同じくすさみで撮ったものですが、こちらも台風一過後。荒れ気味の海のほうが色鮮やかなのは決して気のせいや錯覚ではなく、写真の上でもはっきり証拠があると言えます。

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 先の写真とはやや色が異なりますが、やはりややエメラルド色も加わったブルーが鮮烈な印象を残します。

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 別の夏の日に撮ったこの2枚と比べても、海の色の鮮やかさの違いはお分かりかと思います。こちらもこちらで十分に綺麗なのですが。

 

すさみ以外でも、白崎海岸で

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 白浜・三段壁で。

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 これらを見ても、「荒れた海ほど色鮮やか」というのは、確実に言えそうです。


 これに気づいてから特に夏であれば、天気は晴れでも海が荒れ気味の日(波の高さの予報や現地の友人のSNSで判断)をあえて狙って、撮影に行くこともあるぐらいです。

 沖縄など本土から離れた地域に台風が接近しているとき、こちらの天気は晴れでも海の荒れの影響は及んでいることもよくあるので、そういう天候のときこそチャンスと見ます。

 

 ウェブや本で調べてみてもこのことに触れた情報は今のところ見つかっていないのて、これはあくまで私の仮説です。荒れて波立った海であれば水中でも乱反射が激しくなって光が深くまで届きにくくなり、浅い海と似たような状態になる。そうすると緑の光も吸収されず、エメラルド色が混じった海の色になるのが原因ではないかと私は考えています。

 専門の物理学者さんで、ちゃんと実験して説明してくれる人に出会えたら嬉しいんですが。

 ということで、海をより美しく撮るために、「晴れでも海が荒れ気味の日」を狙って行くという方法を紹介しました。みなさまのご参考にもなればと思います。

 もちろんそういう日は波が高いので、くれぐれも海辺には近づかず、確実に安全といえる場所から撮影するように心がけてくださいね。

 それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。