京都・神楽岡から望む夕日
北と東西、三方を山に囲まれた京都では、朝日や夕日を撮るうえでは相応の場所というのがあります。つまり、朝日を撮るなら西部、夕日を撮るなら東部、ということです。
私の住んでいるのは京都でも北東部なので、夕日の方がずっと撮りやすい環境です。
私の撮影テーマの中心が朝日でなく夕日・夕焼けにあるのも、この環境と無関係ではありません。
夕日を撮るための、遮るもののない絶好の撮影スポットというのは私もいくつも心得ていますが、そのなかの一つが、『徒然草』の兼好法師でも知られる吉田神社のある吉田山に続いている、神楽岡です。
この日はまさに西の空にちょうどいい具合の薄雲がかかって、私のこだわる「真紅の夕日」を演出してくれる条件が整っていました。だからこそ夕日撮りの絶好の機会として、高台まで足を延ばしたというわけです。
そして。
真紅の夕日の光を受けて、真下の雲も真紅に染まっているのがこの写真の見所。
さらにアップで。夕日が翼を得たようにも見えるところです。
この辺りは私の大学時代の下宿のほど近いところだったので、しばしば散策コースとしていました。その頃は写真を撮ることを覚えていなかったので、ただ歩いていただけです。けれども眺望の素晴らしさはその頃から気づいていました。
東山沿いの高台からなら、街を一望できるスポットがいくつもあります。
こちらは別の日、やはり季節的には同時期に、この高台から撮った撮影です。
ちなみに、以前の記事「真紅の夕日を撮りたい」で紹介した「理想の色の夕日」もここでの撮影でした。
それでは、今日はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました。