全方位の夕焼け。
それは夏ならではの壮観であり、夏こそが夕焼けのベストシーズンである理由の一つでもあります。
今日、それが鮮烈に出現しました。お盆を過ぎても猛暑は衰えることを知らず、広がる青空に陽射しを遮る雲も乏しかったため、夕焼けは期待できないかと思っていたところでした。
でも、まず南の低い空の雲が、ピンク色に染まりはじめたのが目を引きます。鴨川・北大路橋からの撮影です。
空と同じ色に染まる川面や、カモたちにも注目。
そして南から東に目を転じても、比叡山から大文字山にかけての上空が、やはりピンク色の雲に飾られています。
西岸からの撮影です。こんなふうに、東の空まで焼けるのが、夏の夕焼けならではの特徴です。
そして橋上から西にカメラを向けて。晴れ渡る空のなか、紅の巻雲が目を引きます。
そして圧巻は、北の空でした。目で見ては確認しづらかったのですが、薄雲がかかっていて、地平線下に没した太陽の残照を受け止め、こんなふうに染まったのです。
いくらかズームで。改めて残照という言葉の美しさと、この言葉がふさわしい光景の美しさとを感じます。
もう一度橋上で。トワイライトの空に、街灯と残照が映えます。
東岸から西に向けて。
夏ならではの360°の夕焼け、鴨川の北大路橋はベストな撮影ポジションでした。
橋の上から南北を、両岸からそれぞれ東と西の夕焼けを望める。それぞれのポジションの間も容易に移動できるので、全方位の夕焼けをカメラに収めるにも好適でした。
例年ならお盆を過ぎれば晩夏、少しずつ暑さが和らいでくるところです。でも今年は異例に梅雨明けが遅かったせいか、猛暑のピークがお盆過ぎと、10日ほど季節がずれている感があります。
まだまだ夕焼けのベストシーズンとしての夏は続くでしょう。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。