新型コロナウィルスの影響で長らく遠出もできない状況ということで、しばらく近辺で撮影したものがメインになっていました。旅先での新撮を改めてお届けできるのはいつになるかという状況ですが、ひとまず過去のものから、撮影旅行の成果を紹介する機会もつくりましょう。
海の撮影というと、これまでもたびたび記事を書いてきたように、私にはまず太平洋、南紀の海がメインになります。とりわけすさみ町には魅せられ、こだわって特集してきました。
けれども日本海の方も忘れてはいません。以前にもこちらの記事で特集しました。
このなかでも触れた兵庫県香美町・香住海岸での撮影を、今回は紹介していきましょう。日本海側でも特に好きなスポットで、何度も訪れています。
地図はこちら。
電車ならJR香住駅下車。駅を出てすぐの自転車屋さんにリーズナブルなレンタサイクルがあるので回るのには便利です。
一帯の海岸が山陰海岸ジオパークに指定されていて、絶景スポットも多々。今回は駅から右手側、東の方面での眺めを取り上げていきます。このときは数年前の3月の旅です。
駅から真っすぐ進めば海水浴場。この海でも十分綺麗ですが、ここから画面では向かって右、東の方角を目指します。
海岸沿いを走って町街を抜けると上り坂になり、海食崖の上に出ます。ここから高台からの眺望が開けてきます。
ほら、こんな感じです。早春の青空に日本海ブルー。向こうに見えるは白石島といいます。
そして撮影ポイントである、今子浦まで来ました。迫り出した崖に、奇岩の数々。そして日本海独特の深みのある青を湛えた海が広がります。
海岸に降り立ちます。海の浸食によって海食崖から半ば切り離された奇岩が目をを引きます。
こちらは今子浦千畳敷。南紀白浜にも「千畳敷」はありますが、この名のついた奇勝は各地にあるようです。波によって岩盤が平らに削られるところには出現するのでしょう。
そしてここの名物「かえる島」。ご覧の通り、蛙そっくりの形をしています。「帰る」に通じるところから船乗りたちが航海の安全をこの岩に祈願したといわれ、また「失くしたものが返る」「自分の性格を変える」などの願いも寄せられるような、ひとつのパワースポットになっています。
見どころはまだまだあるのですが、今回はひとまずこれぐらいで。
最後に、夏に同所を訪れたときの一枚も貼っておきます。
春に訪れた時とははっきり海の色も違っていますが、それでも太平洋、南紀の海とは一味違いますね。
南紀の海は真夏であればなおさら、「空とは違う海の色」を主張するような鮮やかさがある。それに対して、日本海側の海の青は穏やかというか、空の青を素直に映すような趣で、コントラストよりも調和という感じです。
いずれ、その違いにも注目してみましょうか。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。