絶景でいっぱいの南紀すさみ、公式の「すさみ八景」では語り尽くせない魅力を取り上げた企画「すさみ八景プラス八景」。
今回は第6弾で、千畳敷は千畳敷でも名の知れた南紀白浜のそれではなく、すさみにあるスポットを紹介します。
高浜海岸・千畳敷というところです。
こちらはGoogle Map にも出ています。
国道42号線・黒島トンネルの入り口近くにあります。西から向かうなら、すぐ手前に道の駅・イノブータンランドすさみ。
その前の「大串湾」もなかなかの景観です。
ここからトンネル方向に国道を進むと、この辺りが高浜海岸。向こうに見えてくるのがここで紹介する千畳敷です。
さらに近づくと、はっきり見えます。
ここは「プラス八景」で取り上げたスポットには珍しく、ちゃんと案内板も立っています。右手に立つのはすさみ町のシンボル・イノブータンランド大王の像。海上の安全を呼びかける碑文も刻まれています。
近くには駐車スペースもあるので、車でアクセスするならここに停めます。そこから歩くと、道沿いには黄色い花を咲かせる海岸植物が茂っています。キク科のようですが、名前をご存じの方がおられたらご教示いただきたいところです。
道の途中には、こんな地層の形がそのまま浮き出た巨岩も。そばの崖から切り離されてできたものでしょう。
そして千畳敷を望みます。干潮でも歩いては渡れないので、岩場から遠望するばかりです。渡船があれば上に立つこともでき、たまに磯釣り客も見かけます。
白浜の千畳敷と比べるとそれほどのスケールはありませんが、砂岩が削られて平坦な岩場となっているのは、白浜と同じです。
望遠で、逆光できらめく海とともに。
これだけでも十分見応えのある絶景スポットですが、さらに奥に進むとこちらの眺望も素晴らしいところです。
荒々しい岩場に、右がわに遠望できるのは沖の黒島。
左手側の岸壁は、よくみると地層の重なりがいくつもずれているのがわかります。「不整合」と呼ばれるもので、何度も地殻変動に見舞われ、平らな面が変わったということでしょう。こんな地層が出来るまでにどれほどの悠久の年月が過ぎたかと思うと、大地の営みのスケールも感じられるところです。
さらに奥に進んで。
引き返して、ふたたび千畳敷を望みます。
こちらはとある場所から千畳敷を望遠で切り取ったもの。どこからの撮影かは、次の記事で取り上げようと思います。
「プラス八景」のうちでも比較的アクセスは平易なところなので、すさみに足を運んで、ぜひともこの海岸美を堪能してみてください。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。