光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

2020年を南紀すさみで振り返る

 2020年も残りわずか。総集編シリーズ、今回は私の思い入れてやまない、南紀すさみといきましょう。

 例年ならこの時期には一度は訪れ、冬の海を撮ってみたいところ。ですがコロナウィルスが収束の兆しもみせていない時期とあって、万一のことも考え、今年は見合わせています。

 5月の連休もいつもなら初夏の海を撮りに訪れるのですが、やはり見合わせたことで、今年はすさみを訪れることも、例年になく少なくなりました。ですが、印象深い風景はいくつもカメラに収めましたので、ここで振り返ってみます。

 早春に訪れた折に。

 見老津駅前から。思えばすさみに魅せられた何よりもの発端は、駅から望む青い海の美しさでした。

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陽光にきらめく海と黄色い花。海岸植物ですが、名前がわかりません。

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黒崎と少し荒れた海。f:id:naosuke21036:20201228061516j:plain

旧国道42号線から見下ろす断崖。50mの高さがあります。

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そこから望遠で撮った、高浜海岸千畳敷。早春の日射しに海面もきらめきます。

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すさみ町から外れますが、すぐ隣の日置・志原海岸にあるベアーズロック。その名の通り、まるで熊の頭のような奇岩です。

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鳥毛洞窟の中から。

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志原千畳敷。早春の海はみずみずしい色合いです。

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 今年は梅雨明けが例年になく遅く、夏に訪れるのもお盆の頃とやや遅めになりましたが、このときの撮影旅行は最高の成果でした。

 まずすさみの外からですが、先の写真とのつながりで日置から。千畳敷を明るい夏空の下で。

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鳥毛洞窟の中からのショットはやはり定番。早春のものと比べてみてください。

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こちらはすさみ町との境界あたりにある、安宅崎。このあたりの絶景スポットは最近見つけました。濃緑に生い茂った草木が、明るい空とともに真夏らしさを演出します。

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 小石の鼻。ここからすさみ町に入ります。

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稲積島を望んで。

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西浜のあたり。

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和深のあたりは、海の色がいちばんエメラルド色に映える場所。夏であればなおさらです。

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黒崎。春に撮ったのとほとんど同じ画角なので、こちらも比べてみてください。

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黒崎の荒々しい岩場も、夏空の下で力強さを増します。

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道の駅・イノブータンランド前の海。

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春にも撮った、旧国道42号線から。やはり真夏なら海もエメラルドを帯びます。

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同じ場所から、高浜海岸の方向。

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恋人岬。この日はすっかり凪いでいて、婦夫波も立っていなかったのですが、そのぶん海のエメラルド色が存分に映えました。

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別角度から黒島を望んで。

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自然の造形美が際立つ、おおはの岩場。熱暑のなかでの撮影、いまでこそ絶景を堪能するばかりですが、撮っているときは実は苦行そのものでした。

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同じく。

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立浦へ。すっかりお気に入りのスポットになりましたが、炎天下で海岸に降りて撮るのは大変でした。ちょうどこのときに飲み物も使い切り、渇きにも耐えながらの撮影でした。

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でも、白の塔をこんな抜けるような青空の下で撮れたので、それだけの労苦には値しました。

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黒の塔。間近まで行くのはもう残りの体力が許さず、これが限界でした。

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見老津駅舎でひと休みしてから、江須崎。こちらも海はエメラルドで、このアングルで撮ったものとしては今までで最高の1枚のひとつです。

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こはちゃんと撮っておきたかった、三崎。江住を過ぎてかなり串本町寄りに行ったところにあるスポットです。

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松の下。こちらは最終日の帰り道に立ち寄ったところです。朝8時台なのに、もうこの燦々たる明るさ、そして暑さ。今の季節とはちょうど真逆です。

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  このときの撮影旅行は炎暑のただなか、そのときは美しい風景を堪能する間もなく、ひたすらカメラに収めるばかりで、この眼で見たことはほとんど覚えていないぐらいです。写真を見返してみてはじめて、こんなに素晴らしい景色だったと実感できたようなものでした。夏の撮影ではこれまででも1、2を争う最高の条件下です。

 今年は訪れる回数も限られたすさみでしたが、やはり絶景はいたるところに見いだすことができます。またZoomを通して、他のすさみの「関係人口」の人たち、地元の人たちを交えて語り合う機会を何度も持てたことも収穫で、こうしたことを機に、この絶景にあふれる地、南紀すさみの魅力がもっと広まっていくことを願います。

 ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。