南紀白浜・志原海岸~鳥毛洞窟から千畳敷へ~
南紀の隠れた絶景スポットとして、こちらでも2度取り上げた白浜町日置の志原海岸・鳥毛洞窟。
この時は冬、12月に。
この時は早春の3月に訪れています。
地図はこちらです。
夏に訪れてみればこれまた違った表情が見られるだろうということで、その折の撮影から。このときは洞窟だけでなく、その先にある大崎・志原海岸千畳敷まで足を延ばして撮影するのが目的でした。
前の記事でも書きましたがこのスポットは満潮時には磯辺が水没してしまい、洞窟の中まで海水が入るので渡ることができません。潮位を事前に調べたうえで行くのが鉄則ですが、過去の訪問ではこれから潮が満ちてこようという時間帯だったので長居はできず、洞窟より少し先まで進んだぐらいで引き上げる必要がありました。
このときには潮位については余裕のあるスケジュールだったので、地図上の大崎の向こう側まで撮影することが狙いでした。
ということで、道の駅から海岸沿いのコースを辿って、海を望みます。
さすがに真夏、エメラルドグリーンを含んだ海の青です。
そしてここから海岸に降ります。
ここは岩場がなだらかなので歩きやすいです。
そして鳥毛洞窟、定番の洞窟の中から海を望むショットです。空も海も色合いが夏らしい。
岸壁を見ると、こんなふうに窪みがいくつもできています。この辺りも波によって浸食されていて、できかけの海食洞なのでしょう。
この入り江を回り込んで。
千畳敷のある大崎へ。夏も真昼近く、光度が強烈です。
長らく地殻変動の影響がなかったためか、水平に重なった地層がこのあたりの崖の特徴です。
このあたりにもできかけの海食洞が。そして夏の順光の青空はとにかく色が濃い。
進んだ先には、まるで岩の砦のような風景が現れました。
岬の先端まで来て、海を望みます。
この辺りが千畳敷。ここまで歩いてきた岩場は泥岩質だったようですが、こちらは白浜の千畳敷と同じく砂岩質のようです。
岬の向こう側の入り江も見渡します。ここはリアス海岸、岬を越えれば入り江という地形が続いています。
夏らしいこのエメラルドグリーンが、今回の撮影の最大の成果でした。
広がる海原を見渡す方向で。海も夏の浅瀬は緑がかっていますが、深くなると青々とした色になります。
すさみ方面。いくらか逆光気味ですが、夏の真昼は太陽が高いのであからさまな逆光にはならないところです。
ということで、志原海岸の千畳敷まで深く足を延ばしたのは今回が初めて。
真夏の青空のもとでの撮影ということで、風景は素晴らしかったものの暑さとの戦い。何も陽射しを遮るものがない平らな岩場での撮影でしたから、別の意味で長居は無理でした。あの入江の向こう側にまで渡りたい気もありましたが、ここで撤収です。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。