光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

Google Map から消えた地名

 Google Map は本当に便利なので、私も色々と利用します。初めて訪れる土地を足でめぐる際にはナビゲーションとしても重宝しますし、それ以前に訪れる前に「予習」もできる。一説ではGoogle Earth を使えば世界中どこの風景もPCの画面上で見られるので、これが若い人たちの旅行熱を減退させた……とも聞きますが、さすがにそこまではいかなくても、訪れる予定の土地をこれで「予習」することは私もよくやります。私の場合目的には何より「写真」ですが。

 けれども最近、Google Map で時々問題を感じます。いくつもの地名が消えてしまっていることです。

 特に重大だと感じたのは、先の記事で紹介した南紀串本・紀伊大島の一大景勝地である海金剛が、地図上から消えてしまっていたことでした。

 

naosuke21036.hatenablog.com

 表示されませんし、検索しても出てきません(2019年8月22日現在)。

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 その近くで、「日米修好記念館」のものを貼ります。本来ならその右手に表示されていました。

 記念館まで行けば現地の案内で辿り着けますが、そもそもGoogle で検索できないのはまずいでしょう。

 私は南紀景勝地を中心にレビューや写真もよくGoogle Map に投稿していますが、海金剛について私が書いたレビューも、他の人たちのものと同様、消滅してしまっています。投稿した写真も消えてはいませんが、「不明なお店」と表示され、位置情報がなくなっています。店でも何でもない景勝地なのに「お店」となるのが輪をかけて不思議ですが。

 同様の事態は他のスポットでもいくつか起きていますが、海金剛というのは橋杭岩や潮岬灯台などと並んで串本を代表する景勝地であり、かつて(当然20世紀です)「21世紀に残したい日本の自然」の一つにも指定された名所です。これが消えてしまっているのは由々しき事態でしょう。串本町の観光事業にとってのマイナスはかなりのものと思われます。私はGoogle に情報追加(実際には再掲)を提案してみましたが、なぜか却下されています。

 一因としては今年3月にGoogle が日本の地図作成にあたって従来のゼンリンとの契約を打ち切り、自社のデータに依拠することにしたことがあるでしょう。これに由来するトラブルはウェブ上ではいくつも報告され、ありもしない店名や道路、湖などが表示されることなどが起きているようです。けれども、「地名が消える」事態はそれ以前からも起こっていて、なぜ削除されるのか理由は不明です。

 その夏も訪れた、同じ串本の「潮岬の鯨山見跡」も先日見たらやはりマップから消えていました。

 かつて行われていた古式捕鯨で鯨の出現を見張った岬で、それだけに眺望も抜群のスポットです。

 下の地図で言うと、潮岬灯台から少し小径を進んで岬の先まで行ったところにあり、少し前までは表示されていました。

 まさか商業捕鯨を再開した日本の事情を踏まえて……ということでなければいいですが。

 いずれにしても、便利なはずのGoogle Map にも大事な地名が抜けていることは少なくなく、かなり欠陥を含んだものであることは心してかかる必要がありそうです。

 では、今回もご覧いただきありがとうございました。