光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

南紀串本・海金剛という絶景

 今回は、こちらでたびたび紹介しているすさみのお隣・串本町から。

 本州最南端の町・串本といえば橋杭岩も絶景として有名で、こちらもゆくゆく取り上げる予定ですが、今回は紀伊大島にある景勝地・海金剛を紹介します。

 3年前の夏に訪れた時の撮影でしたが、こんな所です。

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 ご覧の通り、鋭角的に切り立った奇岩が海に林立し、荒波が砕ける光景は圧巻です。

 名前の由来は朝鮮半島の名勝・金剛山で、それが海にあるように見えるところからです。

 その一つの岩をズームしてみると。

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 打ち寄せては砕ける波が、この荒々しい光景にさらに迫力を加えています。

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 少しズームを引くと、遠景に樫野崎灯台も見渡せます。

 これだけの絶景ですが、アクセスはちょっと大変です。

 以前はGoogle Mapにも表示されていたのに、なぜか消えてしまっていました。上の地図では、「日米修好記念館」(ここ紀伊大島はペリー来航に先立つ1791年、初めてアメリカの船が来航した場所です)のところからしばらく歩くと展望スポットにたどり着けます(もちろん現地にも案内板あり)。

 けれども、そこまで行くのもひと苦労。

 車でなら記念館の駐車場に停めて歩けばいいのですが、串本まで鉄道で来た場合は、そこからが大変です。

www.town.kushimoto.wakayama.jp

 こちらで案内されている串本コミュニティバスの「大島・出雲線」で串本駅から40分、「樫野」で下車しますが、そこから1km近く歩く必要があります。

 バスは1日6本しかなく、電車の時刻ともあまりかみ合っていないので要注意です。

 串本駅でレンタサイクルを借りる方法もありますが、片道10km程度を行く必要があります。1日2000円と結構かかります。

 まあ1999年の串本大橋の開通以前は紀伊大島とは連絡船で行き来するしかなかったようなので、その頃に比べたら格段に行きやすくなりましたが。

 ということで、展望所から反対側を眺めるとこう。

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「裏金剛」とも呼ばれ、鋭角的な岩はないものの、こちらも十分すぎるほどの絶景です。

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 この日は海もかなり荒れ気味でした。訪れたのが夕方なので、西日が生む陰影が迫力をさらに増している気がします。

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 少し歩くと、下にある阿野木漁港まで降りて、間近から撮影することもできます。

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 この日は昼過ぎまですさみを訪れていて、その後に串本に足を運ぶというスケジュールでしたので、来たのは夕方。いくら日の長い夏とはいえ一部の岩が陰になってしまっていて、もっと早くに来ないといけなかったのか……と思いつつも、西日のおかげで陰影が際立って迫力が増した面もあるので、なきにしもあらずだったかもしれません。

 昨年の3月に再訪しました。

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 この時は昼に訪れたので影なしで撮影できました。

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 前回の撮影時には日陰になっていた、最も鋭く切り立った岩もこの通りです。

 けれどもこの日は海が穏やか過ぎ、初めて来た時に比べると今一つでした。やはり海が荒れていてこそ絵になる風景という気がします。

 ここを訪れるなら、海模様までチェックしておいたほうがいいかもしれません(ただしあまりに荒天だと串本大橋が通行止めになります)。

  ということで。今回もご覧いただきありがとうございました。