南紀串本・橋杭岩のさまざまな表情
本州最南端の地・南紀串本。
今年も足を運び、潮岬からの模様をすでにお届けしました。
また過去の旅から、海金剛・樫野灯台もとりあげています。
でも、この地で大事なスポットを、当ブログでまだ特集していませんでした。事情に通じておられる方なら言わずもがなでしょうが、橋杭岩です。
さまざまな形をした巨岩が一列をなして立ち並ぶ奇観。いちど訪れたらまず忘れることのないだろうインパクトがあります。
地質学的な由来としては、地層を貫いて地底から噴出したマグマが固まったために形成された「岩脈」が、周囲の地層をなす堆積岩より硬いので、地上に隆起したさいに波に浸食されずに残ったものだということです。
それが橋を架けるために打たれた杭のように見えることから、この名がつけられました。かの弘法大師が架けようとした橋だという伝説もあります。
南紀に撮影に足を運ぶようになって、最初に訪れたのもここでした。
8年前当時の所持カメラと撮影技術ゆえ、今思えばあまりお見せできるものでもないのですが、まずは。
当時はこれでも「青い空の下で撮れた」というつもりでした。
その後も何度か(多くはすさみ行きと同じ機会に)訪れて撮影しています。
間近から、向こうの海を望みつつ。
カメラの差もあるとはいえ、青空に徹底してこだわっている今からすると、まだ「くすんだ青空」という感じです。
初めて満足のいくものを撮れたのは3年前の夏でした。
この時はすさみで最高の青空と海の色で撮れた思い出の日でもありました。
その後、海金剛に訪れる予定で、バスの待ち時間の間に欲張って橋杭岩まで撮影しようと行ったのですが、串本駅から橋杭岩までは意外に距離があり約2km。それを45分ほどで(当然撮影時間込み)徒歩で往復したのですから、ずいぶん無理したものです。バスもギリギリ間に合ったのですが。
冒頭の写真もそうですが、去年の9月に行ったときのものをもう1枚。
やや満ち潮ぎみだった分、海の透明感もあわせることができ、今まででもいちばん気に入っています。
ここ橋杭岩は、季節によって、また時刻や潮の干満によって、いろいろと違った表情を見せてくれるのも魅力です。それは、これからの投稿で紹介していくことにしましょう。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。