前回に続き、この6月のすさみ紀行。
口和深の海岸を過ぎると、42号線はしばらく内陸に入ります。こちらの地図で見る通りです。
途中ではまるで山村のような水田が広がる風景もありました。でも上の地図で川と国道が交わるあたりで、海からは500mと離れていません。
そして次の目的地・フェニックスクリフへ。こちらのブログでも何度か取りあげました。
naosuke21036.hatenablog.com
とはいえ、海が荒れに荒れているこの日は、褶曲を間近で見るために岩場まで降りることは困難でした。ご覧の通りです。
ここはいつも海岸に降りるコースとは別の「裏手」のコースでした。ここからかなり険しい岩場を伝って海沿いまで降りることは不可能ではありませんが、この荒海では波をぶっ被る恐れもありますから、無謀は避けます。
というか、今回は最初から海辺までは降りず、波の届かない崖上からの撮影に徹するつもりでした。移動が徒歩のため撮影時間が大幅に限られ、一つひとつのスポットにゆっくり時間はかけられないからです。
褶曲を間近からは見られませんでしたが、それでもこの海岸美は十分に絶景です。
この荒々しい波が、長い年月をかけてこの岩棚を造形してきたのでしょう。
反対方向には急峻な崖が聳えます。高さは100m近いものです。
崖の上から見下ろす正面の岩場が、いつもなら振り返って褶曲を眺める場所です。
ということで、フェニックスクリフのあるきさば海岸での撮影はこのくらいにして、次は黒崎に向かいます。
5月の連休時にも訪れ、撮影もしていますが、この日はあいにくの曇り空。いずれ青空の下で撮影してリベンジを図りたいところでしたから、今回をその機に。
2つの崖に挟まれた谷間に、渚が開けます。
降りてみるとこうです。
海の浅い所は、荒れ気味だからこそ、エメラルド色を帯びて鮮やかです。左手側に波の浸食作用が穿った海食洞が見えます。
向こう岸から撮るとこう。やや逆光気味なので、海面の煌きも目立ちます。でも空の青さはそう損なわれないのがこの季節の昼間。
険しくも荒々しい海食崖の下に広がる岩棚。自然の造形作用の妙が看取できるのもこの黒崎というスポットです。
ここを過ぎると、時刻は午後1時半過ぎ。帰りの電車のために3時5分前には見老津駅に着く必要があり(もう一本遅れても帰れますが、帰宅が深夜になり翌日仕事がある状況ではきつい)、意外と残り時間が少なくなっていることに気づきます。
そして道の駅・イノブータンランドすさみへ。その前で撮った大串湾の光景です。
こちらで一休み。案内所の方とはすでに知己なので一声もかけさせていただきました。
この時点でだいたい1時45分。見老津駅に着くだけなら十分に時間的な余裕はあるものの、まだまだ撮影したいだけに残された時間をどうするかというのが問題ですが……。
ということで、今日はこの辺で。ご覧いただきありがとうございました。