10月に入って最初の週末でした。もうすっかり秋本番ですが、先月初めはまだまだ真夏を思わせる猛暑だったことを思うと、ひと月で季節もずいぶんと移ったものだと実感させられます。
9月は桂川での「夕焼け祭り」をはじめとして、夕焼けを撮る機会もたびたびありました。でもそれを振り返ってみても、季節の変化はありありと感じられそうです。ということでまとめも兼ねて、出会えた 夕焼けの数々を改めてご覧ください。
まず月初めのに、近場の宝ヶ池公園にて。リフレクションの美しさはこのスポットの一番の魅力です。
これまた上旬の別の日に、同じ宝ヶ池公園で。燃え上がるような空でした。
こちらは中旬に入ろうという頃。仕事から帰宅してすぐ、空が華麗に燃えました。曇りの一日で、予想していなかったことなので場所を選ぶ余裕がなく、わが家の近辺で撮りました。
そして今月最大のイベントともいうべき、20日の桂川での夕焼け祭り。この日はニュースでも報じられたほど全国的に華やかな夕焼けが現れました。
桂川での本格的な夕焼け撮影はこの時が実は初めてでしたが、このスポットを選んだことがここまで大正解だったことは、うれしい誤算でした。
翌21日。こちらは宝ヶ池公園。前日が壮大すぎたので、これほどの夕焼けでも物足りなく思えるほどでした。
翌日、例年より1日早い秋分の日。4連休で3日続けて夕焼けが見られました。
翌週末の桂川。
この日は夕焼けよりも、鮮烈な二重虹のほうがメインイベントだったようです。
月末に鴨川にて。これまでの夕焼けと比べても雰囲気の違いがおわかりでしょうか。華麗に燃え上がった一週前と比べても、物静かに、しんみりと染まっています。
こちらも別の日。うっすらと茜色に染まった雲です。
もちろん全部が全部というわけではないですが、夏の夕焼けは空が燃え上がるように華麗で情熱的なのに対して、秋の夕焼けは、静かにしんみりと染まる、清楚な雰囲気が合います。
夕焼けには大気中の水分が大きく関係しています。湿度が高いほど波長の長い光だけが届くようになり、それだけ夕焼けは赤くなる。日本の気候であれば、夏に真っ赤な夕焼けがよく見られるわけです。
夏から秋への移り行きの時期にある9月は、夕空の表情も移り行きます。
桂川の夕焼けもそうでしたが、お彼岸の頃までの夕焼けは、まだ夏の夕焼けです。9月に情熱的な夕焼けがたびたび見られたのも、「秋になったから」ではなくて「まだ夏らしさが残っているから」でした。
秋も深まり空気も澄んでくると、染まり方も控えめでになになっていきます。
夕焼けの華麗と清楚。ちがった夕空の表情が見られたひと月でした。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。