光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

海の色のはなし その1

 私が育ったのは名古屋市南部の工業地帯。海が近いといえば近いのですが、近くの名古屋港のあたりの濁った海では青さなど期待すべくもありません。「青い海」なんて、長らくTVで見るだけのものでした。本物の青い海を目にして、「海ってこんなに青かったんだ!」と実感したのは、前の記事で触れた大学時代の青春18きっぷ紀伊半島一周の旅。そのときに南紀の海の青さをこの目で見て初めてでした。

naosuke21036.hatenablog.com

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 でも、綺麗な海というのは、どうして青色に見えるのか。水自体は当然ながら、無色透明です。子どもが抱く典型的な疑問の一つです。

 海が青く見えるのは、決して空の青色が映ることだけでは説明できません。曇りの日でも、それなりに青く見えます。

 もっと根本的な原因は、光と水の性質によります。水中では波長の長い光は吸収されてしまい、短波長の青の光のみが散乱することが、いちばんの原因です(さらに波長の短い紫の光は紫外線に近いため人間の目にはあまり認識されません)。それに空の青さの反映などの要因も加わって、あの青さが現出しているのです。

 でも海の色は、晴天の日であっても、条件次第で違ってきます。

 そういった光の不思議とつきあうことが、写真を撮ることにほかならないと思います。次の記事でもさらに立ち入りましょう。

 それでは、今日はこの辺で。

 お読みいただきありがとうございました。