前回の記事でも触れた、この春の南紀の旅。
まずここは外せない、私の思い入れるすさみの模様から、お届けします。
海辺の地を訪れれば、必ず出迎えてくれるのがイソヒヨドリ。青空を背にメタリックブルーが映えます。
実際には私の住む内陸の京都でも増え続けていて、今の季節なら街中で声を聞かない日はないほどなので、だんだん出会っても「海に来た」感は薄れつつあるのは事実です。
でも、こんなふうにマリンブルーをバックにすれば、やはり「イソ」ヒヨドリらしさが出ます。
見老津駅からほど近い隠れた絶景スポット・松の下。
この奇岩も相変わらずです。
そして今回は、南紀の他のスポットもそうでしたが、未訪のスポットに足を運んでみたい、ということで、選んだのがホテル・ベルヴェデーレとすさみ町総合グラウンドのあたり。
高台に立地しているので上がるまでが大変でしたが、ホテルは右端の白い建物。下に見えるのはヘリの着陸場。
ここから青い海を望むのが壮観でした。
所々、桜も咲いていました。例年、春の撮影の旅は桜に出会うには時期が早いものでしたが、今年は異例に開花が早く、しかも温暖な南紀ということで、桜まで合わせることにもなりました
桜どころか、新緑越しに海を望むなんて、いくら南紀でも3月中では予想もできないことでした。
白浜方面に向かい、小石の鼻。
安宅崎。過去の同時期に訪れたときと比べても、より明るい光のもとで撮れたという気がしました。
山桜とともに日置川河口方面。
ここから見老津方面に引き返したのですが、印象深かったのが口和深のあたり。
ここは夏には海の色がエメラルドに映える場所として、注目のスポットです。
でも、まだ3月だというのに、海の色はずいぶんエメラルドに近くなっていた気がします。ちょうど干潮だったのも一因ではあるでしょう。海の浅いところほど、青の次に波長の短い緑の光も吸収されきらないからです。
でもエメラルドがかった鮮やかさは、春というより、初夏の海を見ているような気になりました。
口和深の波止とともに。
恋人岬の婦夫波も、こんな感じ。夏に撮ったように見えてしまいます。
見老津駅前。この時間帯ぐらいから雲も出てきたので、これぐらいとしました。
南紀の特集は、これからもたびたびお届けしていきたいと思います。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。