空を青く撮るシンプルな方法
青空のもとで撮る。
これは私が風景写真撮影で徹底してこだわっていることです。
それは、当ブログをご覧いただいている方々もきっとお気づきのことと思います。
海も、花も、緑も、山も、できるかぎり最高の青空のもとで撮る。そうでこそ空の青さも、風景の美も映える。
空を青く撮る方法というのは、いろんなところで解説されていますが、私の場合はいたってシンプルです。
もともと青い空を撮る。
これに尽きます。
基本的に撮った写真の空を青くするための加工はしないポリシーです。風景写真はナチュラルであってこそ、と考えるからです。
カメラの設定にしても、
- ホワイトバランスを「晴天(太陽光)」にする。
- 露出は基本、ゼロ補正。プラス補正すると空の青さの深みがなくなり、マイナス補正すると画面が暗くなるので、どちらもしない。
程度で、あえてそれ以上のことは複雑にしません。
では、「もともと青い空」を撮るにはどうするか。
まず当然ながら、
そういう日に撮影に出かけることです。
外出には支障はない、青空がところどころ覗く程度の天気では撮影目的では出かけない。天気予報をよくチェックしてよく晴れた日を狙う、ということです。
最近はYahoo の天気予報も区分が細かくなり、「単なる晴れ」と「雲は出るが晴れ」の区別までされるようになったので、予測も立てやすくなりました。もちろん外れることもありますが。
より澄んだ青い空に出会うためには、一雨去った直後がベストというのは、前の記事でも触れました。
そして、
空でも青いところを撮る。
これが大事です。
まず鉄板としては、
順光で撮ることです。
太陽に近い空は白っぽくなりがちですし、何より逆光で撮りにくくなります。一般には太陽から90度の角度にある空が最も青いとされますが、とりあえず「逆光になる方向を避ける」としておけば十分です。
そのために大事なことは、
順光になる時間帯を狙うことです。
撮影地点から見て被写体がどの方角にあるかを地図で確認し、それに合わせたスケジュールを組むのがポイントです。西向きに撮るなら午前中。東向きに撮るなら午後、という具合です。
たとえば見老津駅前から広がる海を撮りたければ、ほぼ西向きですから、午前中~昼過ぎまでに撮ることを考えるわけです。昼下がりになったら西側から撮るスポットに移動します。
ちなみに季節ごとの違いでいえば、初夏~夏の真昼は日が高いので、どの方角でも逆光になりにくいものです。展望所からほとんど真南にある婦夫波も、夏なら真昼時でも逆光にならずに青い空のもとで撮影できます。
波間のきらめきを表現するには逆光気味の方向で撮る必要がありますが、太陽高度の高い夏の真昼なら空の青さも損ねずに撮影できるというものです。
また地平線近くの空はだいたい白っぽく、高いところほど青みが増すので、
可能なかぎり空の高いところまで画面に入れる。
これも大事な点です。当然広角撮影です。海を撮影する場合、空の部分を大きくし過ぎると海の広がりが感じにくくなるので、空と海の比率をどのぐらいにするかが悩みどころです。
実にこれぐらいなのですが、本当にシンプルなことですので、カメラ設定の仕方が複雑でよくわからないというカメラ初心者の方にもお役に立つかとは思います。
それでは、今日はこの辺で。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。