光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

「裏三段壁」の思い出

 先の記事でも白浜の名所・三段壁の写真も紹介しました。

naosuke21036.hatenablog.com

 普通に撮るだけでは面白くないので、魚眼で断崖絶壁感を強調してみた、というものです。

 この海食崖は、名所として指定されているスポットを離れても、実際にはもっと続いています。

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 展望所から右手に正規の遊歩道が続いていますが、反対の左手側ももこの海食崖の続きであって、かつてはこちらのコースにも立ち入れました。私はこちらを、勝手に「裏三段壁」と呼んでいました。こちらもなかなかの絶景です。

 そういうわけで、過去の撮影から紹介しましょう。

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 奥の方に展望所から見える岬があり、そこからほど近い場所にあることがわかるでしょう。

 見下ろすと、断崖絶壁感も定番コースに劣りません。

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 海岸植物もあわせて。

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 反対側を見渡すと、こうです。この方向は断崖ではなく、岩伝いにいくらか下に降りていけるほど、ゆるやかな傾斜が続いています。

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 ごつごつした岩が、絶壁とは違った趣を呈し、なかなかの絶景となっています。

 陸側にカメラを向けると、こんな感じです。

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 何度か撮影に行ってもこちらの方には人らしい人に出会ったことが無く、この眺めを独占できてしまっていました。定番のコースにしか目を向けない人たちは、実にもったいないことを……と思ったものです。

 まあ、途中まで道はできていたもの岩場に出るとあとは岩伝いに上り下りするしかなく、コースが整備されているわけではないので、ちょっと大変ではあったんですけど。

 こちらは4年前の夏に訪れたとき。遠方に台風が接近して海は荒れていたものの、こちらの天候そのものは晴れでした。高い崖の上からなので波を心配する必要もなく撮影できましたが、こんな感じです。

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 これで見てもわかりますが、荒れ気味のほうが、海の色はむしろ鮮やかで綺麗なのです。

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 そんな絶景スポットだったのですが、3年前の夏に訪れた時には柵が設けられ、立ち入れなくなっていました。同時期に定番コースの遊歩道も整備され、立ち入れる区域が大幅に制限されるようになっていました。

 安全上の配慮が優先されたのでしょう。ここ三段壁はとある風評も被りがちでしたから、それによるイメージ低下を止めるために眺望よりも安全を最優先した措置がとられたのは仕方ないかもしれません。

 ですのでこの光景は今となっては、私も過去に撮った写真のなかでしか語りようがありません。未訪の方は(というか、ここに他に訪れて写真を撮っていた方ってどれほどいるんでしょうか)、せめて当ブログの写真を通してお楽しみいただければと思います。

 柵が撤去されてまた立ち入りが許されるような日が来ない限りは、くれぐれもみなさんも立ち入ろうとは考えないでくださいね。お願いします。

 では、今日はこの辺で。アクセスいただき、お読みいただいてありがとうございました。