光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

空の色のはなし~青空でもこんなに違う~

 まずは、下の二枚をご覧ください。

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 昨年8月に2度すさみ町を訪れたとき、私の推し駅である見老津駅の前で撮影した海の風景です。

 まさに最高の海駅というところですが、ここは2枚の違いに注目してください。同じ真夏の8月、時刻もだいたい正午前で、画角もだいたい同じ。そして両日ともほぼ雲の無い快晴の日だったにもかかわらず、雰囲気はかなり異なっています。

 海模様も上は静かなのに下は波立っているという違いもありますが、それ以上にはっきり違うのが、空の色です。

 夏の快晴の日だというのに、日によってこれだけ違います。

 上の写真ではややくすんだ感じがするのに、下の写真では澄みきった、深さのあるブルーであることがおわかりでしょう。

 言うまでもないでしょうが、下の写真の青空の方が圧倒的に美しい。吸い込まれるような青の深さで、すさみの海の青も、この青空の下でこそ映えるというものです。

 上の写真で、晴れた日の撮影でありながら今一つ満足できなかったことが、この夏にもう一度撮影旅行に行く動機になったほどです。

 この違いには、もちろん大気の状態がかかわっています。大気中にさまざまな不純物があれば、たとえ雲が無くてもくすんだ青の空になる。真夏の晴天続きの日には、雨でそれらが振り払われないぶん、こういう空になることが少なくないようです。黄砂やPM2.5などの影響があることもあります。

 一雨降ったり、さらには台風が一過した後はこうした不純物が一掃されるので、澄んだ青空が見られることが多いようです。

 上の写真の青空のほうが「乾いた」印象を覚えるのは、私の主観でしょうか。

 というわけで、可能な限り下の写真のような、澄みきった深い青の空のもとで撮りたい。これは海はもちろん、いろんな風景、被写体についてもこだわっています。

 前の記事で紹介した、比叡山を見上げる田園地帯というのも、表題のように「青空が映える場所」としてまず注目したところでした。ある意味で「青空を主役」にして、それを引き立てる風景としてまず撮影をはじめたように思います。

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naosuke21036.hatenablog.com

 こちらは桜。青空と桜色は本当に合います。

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 こちらは新緑です。

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季節が変われば他にもいろいろありますが、「青空に合うものを探す」こと自体が、私のひとつの撮影テーマといっていいぐらいです。

 

では、今日はこの辺で。お読みいただきありがとうございました。