光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

田園の夕景コレクション2021 その2

 梅雨の晴れ間に、たびたび美しい夕景を見せてくれる、わが家の近くの田園。

 今年の夕景コレクション、その2です。

 まず、これでも十分に美しい夕景ですが、これはあくまで前座です。日没時刻前の夕の色というのは、沈んでいく太陽が直接周りの雲を照らすことで現れるもの。それは夕焼けの第一ステージではしかないのです。f:id:naosuke21036:20210714132221j:plain

 その第1ステージの夕焼けは、このようにいったん色が薄らいでいきます。知らないと、ここで今日の夕焼けは終わったと思って、帰ってしまう人もいそうです。でもそれは、オードブルだけ食べて帰るディナーのようなもの。腹も満たせず、何より一番美味しいメインディッシュを味わい損ねることになります。

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 ということで、メインの第2ステージに入る前に、場所を映して、北の空を望める側へ。しばしば全方位に渡って染まるのが、夏の夕焼けの特徴の一つです。夏に夕焼けを撮るなら、画角をいろいろ変えられるスポットを利用したいものです。

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 そして、日没方向も改めて色づき始めました。

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 さらに色が深まります。

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 そして佳境。水が張られ、稲が植えられて日もない田んぼに、夕焼け雲が鮮やかに映り込みます。このリフレクションこそ、この田園で夕景を撮る醍醐味。だからこそ田植え間もない時期にこの場所を選ぶのです。

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 ここまで鮮やかに染まった夕焼けは、今年有数の美しさでした。鴨川で撮った時のような萌えるような華麗さはないものの、この茜色の美しさは替えがたい。

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 そして、茜色の水面。「空を入れない夕景」です。

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 フィナーレへ。

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 色が薄れきるまで見届けたかったのですが、実はこの日は直後に在宅でのリモートの仕事が入っており、急ぎ帰宅しなければならなかったのでした。

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 後ろ髪を引かれつつも、この日の夕景撮影はここまで。撮影を見返すのは仕事が終わった後でした。

 

 これまた、別の日。染まりそうもない低い黒雲も目立つ日でしたが、その向こうの高積雲が染まるのを期待します。

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 西空の雲が色づいてきます。

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 東空の、比叡山の方角も。やっぱり夏の夕焼けは方位を問いません。

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 黒雲に囲まれながらも、色づいた部分は鮮やかさを増しました。

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 より紅い部分をフィーチャーしてみると。

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 薄れはじめつつも、このピンク色も味わい深い。

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  7月も中旬になれば稲が伸びて水面が隠れてしまうので、ここでリフレクションで撮ることはできなくなります。そういう意味でも季節限定の夕景スポットなのです。

 次は、また来年の楽しみということになるでしょう。

 ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。