相変わらずすさみには何度となく足を運んでいますが、最近の訪問では特にハマっている場所、それが口和深のあたり。
この一枚でもおわかりでしょうが、海のエメラルド色が美しさが比類のないスポットだからです。この5月にも訪れました。
以前の記事でも取り上げたことがあります。
naosuke21036.hatenablog.com
初夏から夏にかけての晴れた日、こちらの波止場の上に立って見渡すのが一番。
こんな感じです。
写真に撮ると青寄りになりやすく、目で見た通りの鮮やかなエメラルド色を再現するのにはたびたび苦労しますが。
地図を示すと。
和深崎方面を望むとこんな感じ。
ぜひ一度その目でご覧いただきたいところです。
無色透明な水が、どうしてこんな鮮やかな彩りに見えるのか。
それについては、以前のこちらの記事で語りました。
水が青く見えるのは、光が水中を進む距離が長ければ長いほど長波長の光が吸収され、特に波長の短い青の光だけが水中で散乱するというのが最大の理由です。
ですが、距離が短いと青の次に波長の短い緑の光も吸収されきりません。
そのために、水深の浅いところでは澄んだ海でも緑がかって見えます。
そして、太陽高度が高ければ光の入射角が小さくなるので、その分水中を進む距離が短くなり、緑の光も吸収されずに残りやすくなります。
年中太陽高度が高い低緯度の熱帯の海がエメラルド色なのもそのためですし、日本でも、初夏から夏にかけては日照条件は近いので、やはりエメラルドの海を見るチャンスになります。
この辺りの海は全般に遠浅なので、エメラルド色が広がって見えるのでしょう。
こちらは3月に訪れた時の撮影。
真昼でもそこまで太陽高度が高くないので、海の色も緑より青から紺に近くなるわけです。
こちらは昨夏。
真夏の強い日差しにはエメラルドの海が似合います。
いわゆる「名所」でなくても、探せば目を瞠るような絶景を見つけられるのがすさみという地。
ぜひ読者のみなさんも、足を運んでその目でお確かめください。