夕焼けシンメトリーの妙
前回の記事でも取り上げましたが、水曜日に撮れた、とんでもない夕焼け。
緊急事態宣言がとりあえず解除された今も私の仕事はまだ在宅が中心なのですが、その日の仕事を終えた夕暮れ時、少しで歩いてみると外は曇り空。
でもこれは焼けるかもしれない……と読んで、わが家からほど近くにある夕焼け撮影スポット・宝ヶ池公園に足を運びます。
曇りということは、それだけ染まる雲が広がっているということなので、当たれば晴れの日なら絶対に見られない、素晴らしい夕焼けが現れる、という期待です。
そう読んだのは「なんか行ける気がする」という以上の、相応に根拠があったのですが、それは後の記事で触れます。
ということで、前の記事のとおり、見事に的中。そのなかで撮れたもののうちで、「シンメトリー」という趣向で紹介していこうと思います。
こんな感じです。
夕焼け空と水面への映り込みとで、上下対称となっている写真です。
「夕焼けを撮るなら、水のあるところへ行こう!」―これは定石の一つでしょう。海でも湖でも池でも川でも、また今の季節であれば水田でもいいです。
こういう場所は遮るものがなく空が開けていて撮りやすい。そのうえ、水面へのリフレクションがあり、夕景の美しさが倍に―いや、相乗効果でそれ以上に―なります。
リフレクションを狙うなら、波が立ちやすい海より、湖や池の方が向いています。それも風がなく、水面が静かな日です。
ということでさらにもう一枚。
右手に見えるのは国際会議場です。この一枚が特に気に入っているのは、空と映り込みとがあわせて、シンメトリー構図ばかりでなく放射構図まで成立しているからです。
ご覧のように、まるで赤い光が八方に放たれているようです。
こちらはちょっと遊んで魚眼で撮ってみたリフレクション。
夕焼けのクライマックスで、さらに赤みを増して。
望遠で切り取ると、画面全体を赤く染め上げることもできました。
こちらは少し角度を変えて。
真っ赤なフィナーレはこんな感じです。
というわけで、あまりに壮麗だったこの日の夕景。
ご覧いただきありがとうございました。