光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

山の辺の道 景行天皇陵と初夏の緑

 今回で田植えの季節の山の辺の道紀行も最後です。

 鎌研池のある高台から、左手に見える景行天皇陵へ。

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 地図でもご覧の通り国道に面した位置にありますが、道沿いとは反対側の方から回ります。これは、ちゃんと理由があります。

「裏手」と表現していいかどうかはともかく、国道とは反対側からの古墳の眺めです。

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 この辺りからは街並みも、生駒・金剛山系も遠望できます。近くの、奇妙な植えられ方をした植物は何だったのかは、この時はわかりませんでした。

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 そしてやや離れて、水の張られた田んぼと合わせて。崇神天皇陵とはまた違った、歴史と生活と自然が一体になった日本の原風景です。

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こちらは神籬遺跡。「ひもろぎ」と読みます。神が降臨する場として設けられたもので、ここで神霊をお迎えする祭祀を古代の人たちが行っていたことが、『日本書紀』の記述にも見られるとのことです。

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 振り返ると、三輪山

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 こちらは古墳へと続く細い道。青空に緑が映えます。

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近景に陵を、遠景に三輪山を望むと。

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 国道沿いまで来てみると、こちらの景観はトホホなんです。水を湛えた濠までは味わいがあるのに、陵のすぐ前にごらんの通りパチンコ屋があって、明らかにミスマッチです。景観規制など、かからなかったのかと疑問に思っています。

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 崇神天皇陵が周囲が里山と田園で、みごとに生活と自然と調和した景観を現出しているのと比べると、これが決定的な違いというもの。この角度ではまったく「日本の原風景」を堪能できなくなってしまいます。

 こうやって国道とは反対側にカメラを向ければ、十分美しい景色になります。こちらの方向で撮るために、景行天皇陵に行くのは後回しにして、東向きの撮影が逆光にならないように計算しました。

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 ということで国道沿いに引き返して、もう一度崇神天皇陵へ。こちらも右手に三輪山が望めます。

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 正午ごろなので西向きでもまだ逆光にはならず、もう一度朝と同じアングルで。

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 ということで、田植えの季節の山の辺の道の撮影記、これまでです。

 今回もご覧いただきありがとうございました。