前回の奈良・山の辺の道紀行の続きです。
崇神天皇陵を後にし、もう一つの大古墳・渋谷向山古墳(景行天皇陵)に向かって歩きます。
こちらの水田ではもう稲が植えられていました。
そのまま景行天皇陵には向かわず、丘陵を上っていく坂道で、左手に曲がります。
上っていく途中で振り返っても、なかなかの眺望です。
その先に、一つの溜め池に行き着きます。特にこの池の名前を表示する案内板などは行った時には無かったのですが、後でGoogle Map でこの辺りを見てみると、鎌研池というそうです。
ネットで調べてみても、この池や名前の由来などの情報は得られませんでした。
ただこの池の前に案内板が立っています。
「ヤマトタケルが最後に偲んだ倭」としてです。直接に日本武尊ゆかりの地というわけではないですが、彼のいまわの際に浮かんだ光景をイメージさせる眺めにふさわしい場所、というところでしょう。
「倭は 国のまほろば」、それにまさに相応しい眺望です。
ほぼ正面。農地と点在する古墳、そして街並みの向こうは、ちょうど金剛山地と生駒山地の境目が見えます。左側がやや急な金剛山地と、右側がゆるやかな生駒山地です。
生駒方面を眺めて。
より目を北寄りに向けて、生駒山が正面に来るように。
こちらは南西方向。景行天皇陵が近景に、金剛山系が遠景に見えます。
ここ鎌研池は名のある観光地ではないですが、このように歴史と生活と自然が一体となった日本の原風景を一望できる絶好のスポット。山の辺の道を歩くときには、一度立ち寄ってみたい場所です。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。