昨日ぐらいからもう初夏に入ったような陽気です。
新緑の季節の訪れも早かった今年。もう緑も新緑から深緑に変わりつつあり、5月を待たずして、新緑の季節は完全に終わりを迎えそうです。
ということで、はや3月終わりから始まった新緑の季節の移り行きを、八瀬の叡電駅前で見てみましょう。
3月末。山桜が咲くなか、周りの樹々は淡く緑に色づき始めています。手前の赤い葉も、いち早く咲いて散った山桜です。春紅葉で赤く色づいており、秋にも真紅に色づく姿を見せてくれて、ひとつの目印としている樹です。
例年なら4月に入ってしばらくして見られる光景ですが、末とはいえ3月からこんな様子とは。今年は新緑の見頃もかなり早くなるという予感でした。
そしてその約1週後。この時期がいちばん彩り豊かだと思います。淡く繊細さを残す緑に、山桜と春紅葉。春らしいやわらかな色合いを楽しめる時期でした。
さらに1週間後。4月11日に撮影したものですが、まだ新緑らしい色合いを残しつつも、葉もずいぶん豊かに茂ってきた感じです。山桜はこのあたりでは、ほとんど春紅葉として赤い葉を見せていました。
そして先週末には、緑一色に近づいています。まだ新緑の瑞々しさは失われてはいないものの、もう春色のカラフルさは残っていません。例年なら4月末ぐらいの風景で、この後は新緑撮影はほとんど消化試合と変わらなくなります。
新緑というのも、1週間刻みで比べてみるととこれだけ表情が変わる。深緑撮影の醍醐味とは、こういった色の移り行きのプロセスを楽しむことにほかなりません。
そのためにこそ、5月より4月。早くから撮影を始めるに越したことはないというものです。
新緑の美しい場所は紅葉も美しいので、同じ場所の紅葉の様子を、せっかくなのでこちらも1週間刻みでお届けしましょう。11月初頭から末までです。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。