2020年を季節の彩りで振り返る
今日は暖かな小春日和でしたが、大晦日から元日にかけては寒波が押し寄せる見込み。もしかすると雪で行く年を見送り、雪で来る年を迎えることになるかもしれません。6年前の年末年始のように京都で数十㎝の積雪……とまではいかないでしょうが。あの年は年を明けて10日頃まで雪が残っていたのを覚えています。
ということで、2020年総集編シリーズ、今回のテーマは「季節の彩り」。これから本番を迎える冬は色合いにかけては1年で最も貧しく、単調な季節になりますが、反対に彩り豊かな季節は年のうち2度。春色と秋色の季節。ということで、今年のそれぞれの季節を写真で振り返ります。
今年の4月は新型コロナウィルス第1波のただなか。遠くまで撮影に出かけるわけにもいかず、季節の色を撮りに行くのももっぱら三密を避けて散歩がてらに行ける近場。それでもわが家の近くには素晴らしい場所があります。
比叡山麓・八瀬のあたり。コロナ禍があってもなくても春には撮りに行く場所です。
ということでまず桜の見ごろの4月初め、高野川沿いに。
桜の背景を、芽吹き始めた新緑が彩っています。
この春は山桜の魅力も再発見。まだ淡い新緑と共に春の山を彩ります。
新緑に山桜に春紅葉。これが春の里山を彩る三つです。春先、葉緑体がまだ合成されないため秋のように葉が赤く見える「春紅葉」もこの春から注目するようになりました。
芽吹いたばかりの新緑の淡い色合いと、山桜とが繊細なパステル色で美しい。
4月も半ば頃。ソメイヨシノはほとんど散っていましたが、個体差のある山桜は、まだまだ所々に咲いています。青空の下で春らしいカラフルさです。
この斜めの稜線が好き。
ここも定番の、青空と新緑と深緑の3段重ね。
4月も下旬に入ると新緑も出そろい、でもまだ淡いパステルの色合い。
そんな中でも、まだ咲き残る山桜がありました。全部「クローン」のソメイヨシノと違って、咲く時期も花の色も一本ずつ違うのが山桜の魅力のひとつです。
こちらは鴨川上流、山幸橋付近の新緑スポット。ご覧の通り、山一面が新緑色に彩られる光景が今年も見られました。
4月も末になると、新緑もしだいに色濃くなり、本当の見頃は終わりが近づきます。いずれ記事でも特集したいのですが、新緑のベストな季節とは5月ではなく4月なのです。
さて次は秋色。やはり同じ八瀬を中心に。今年は色づきが早く、11月中旬でやまはこんな彩りでした。
新緑が鮮やかな場所は、紅葉も鮮やかです。
さながら、秋祭り。
頂きのあたりもカラフルです。
八瀬の駅前の国道から眺める、私のお気に入りのエリア。今年は去年ほど華麗に色づかなかったのが惜しまれます。一時の急激な冷え込みで、温度変化が激しかったからでしょうか。
今年は紅葉の季節は見頃も早く、終わるのも早いかと思っていました。
でも実際は見頃が所によってずれていて、12月に入っても秋はところどころ残っていました。こちらは今年見つけた、比叡山隣の横高山を望むアングル。
こちらの樹も12月に入ってからが見頃でした。
春色が美しい山は、秋色も美しい。
12月に入っても、秋色は探せば残っていました。こちらは北白川のあたり。
大文字山を望みます。
志賀越道を深入りして。今年の秋は結構息長く堪能できました。年末の近い今日でも、散り残っていた紅葉をいくらか見かけたほどです。
ということで、いかがでしたでしょうか。2020年の季節の色でした。
今回もご覧いただきありがとうございました。