南紀白浜・鳥毛洞窟という隠れた名所
今回紹介するのは南紀・白浜町の絶景スポットのひとつ、志原海岸・鳥毛洞窟です。
白浜町といってもすさみ町の境界近くで、温泉街や三段壁や千畳敷、白良浜などのある白浜町の中心からは離れたところにあります。
車でなら近くに道の駅・志原海岸があるのでここに駐車してアクセスすればいいのですが、電車だとアクセスがちょっと難しいです。最寄り駅の紀伊日置からは4kmほど距離があり、ここから歩いてのアクセスは大変。
駅から白浜町のバスを使えば近くまでは(リヴァージュスパひきがわ)行けるものの、本数が少ないうえに電車の時刻とリンクしていないので便利とはいえません。
一駅先の周参見駅か近くのサンセットすさみでレンタサイクルを借り、10kmほど走ってたどりつくのが一番ましな方法のようです。
こちらはすさみ方面から向かったさいに通った、日置川河口の眺望。こちらもなかなかの絶景です。
そして道の駅から歩きます。海岸に出るとこんな感じ。向こうには海食洞が見えますが、これは目的の洞窟ではありません。
どうやら一帯には、海の浸食作用でこうした海食洞が随所にできているようです。
そして洞窟に向かうまで歩く岩場。
海食崖の下に平らな波蝕棚と、地学の教科書通りのような地形が出来ています。
崖の方を見ると地層が地面とほぼ水平に積み重なっています。
つまりこの辺りは大きな地殻変動に見舞われずに、順々に堆積が進んでいったようなのです。岩場も平坦で歩きやすいところです。
現地には何の案内表示もありません。ここが入り口です。
でも私も一度ただの岩の窪みだと思って通り過ぎてしまい、改めてスマホで情報確認してここが洞窟だと気づいて引き返しました。
岩の窪みのように見えますが、これがどうして、結構深く、奥行30mほどあります。
洞窟内から青い海を望む。このスポットの一番の魅力はこれでしょう。
もう一つの穴から。
一帯は志原千畳敷と呼ばれ、こちらもなかなかの絶景です。
こんなふうに悠久の大地の営みとその歴史を感じられるスポットですが、訪れるなら注意する必要があるのが潮の干満です。アクセスできるのは干潮の時間帯だけで、満潮時には一帯が水没してしまい、洞窟までたどりつくことができません。
何も考えずに行って満潮だと後悔することになります。干潮時に行ってもあまり長居して潮が満ちてくると引き返せなくなる恐れもあるので、潮位表をチェックして計画的に訪れる必要があります。
こちらで最寄りの「白浜」を見てください。
それに気を付けたうえで、皆様もどうぞお越しください。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。
追記
「鳥毛洞窟」で検索して当記事をご覧くださっている方も多いようですので、他の季節に訪れたときの記事もリンクしておきます。比べてみてください。