一回休みした「すさみ八景プラス八景」第2弾。見老津駅と恋人岬の中間ぐらいに位置する、「立浦」です。
尖塔のような奇岩がいくつも屹立する、知られざる絶景スポットです。
地図には載っていません。すさみ町の地元の方に教えていただいて、ようやく地名を知りました。Google Map 上ではこの辺りです。
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見老津駅に近づく電車がトンネルを抜けると、海岸の眺望が開けます。青い海だけでも十分美しいのですが、それに加えて、奇妙な形をした岩の数々が、海岸に並んでいるのが目を引きます。
通過時間がわずかなのと、車窓から撮ると電線が邪魔していい写真に仕上がらないので、車内から撮った写真はありません。代わりに、線路と海岸を見下ろす国道から。
また海岸から通過する特急列車を収めたショットを貼ります。これで車窓からの眺めも想像してみてください。
以前から気になっていたスポットでしたが、写真に撮るようになったのはこの2年ほど。国道から海岸への降り方がわかってからは必ず撮影スポットの一つに含めています。
まず鋭角でそびえる、岩の尖塔。高さ10mほどあり、岩場にすっくと屹立しています。
少し角度を変えて。遠景には恋人岬、黒島が見渡せます。
地元の人に聞いても名前は特についていないようですが、この鋭さが目を引きます。十二分に絵になるところです
さらに近寄ると。
こんな自然の造形物は、どのようにして出来上がったのでしょうか。おそらく串本の橋杭岩と同様、岩脈(マグマが地層の割れ目から噴出して固まったもの)由来だと思いますが、橋杭岩のようにずらりと並ぶのではなく、ぽつんと一つだけ聳え立っています。
反対向き、見老津駅方向に撮るとこんな感じ。
岩肌が露出した斜面は写真では険しいようですが、歩いて登れます。先の写真も、岩場の上から撮影しました。
海が荒れていて海岸に降りるのが危険な日に、国道上から望遠撮影。
波が高いと、10mはあろうというこの岩の胸元ぐらいまで上がるのも見たことがあります。
ここの奇岩はこれだけではありません。
もう一つ、100mほど離れたところに、先の尖塔に劣らない威容を見せる岩の塔があります。こちらです。
先の塔が黒っぽかったのに対して、こちらは白っぽいのが特徴です。ただ岩質は同じのようで、色の違いは表面の付着物によるようです。
それぞれ「黒の塔」「白の塔」とでも名付けましょうか。
こちらも高さ10mほどあり、間近で見るとその巨大さに圧倒されます。
角度を変えて。黒の塔ほど鋭角的ではなく、また髪の毛のように、頂には灌木が茂っているのも特徴です。
海が荒れ気味で波が押し寄せていた日。
別の日はもっと荒れていました。波濤と合わせるとさらに絵になる感じです。
反対側から。手前の岩場が、打ち寄せる波に削られるためか、丸みを帯びているのも注目ポイントかもしれません。
より近くに寄って。
「塔」といえるほどの鋭さはないものの、この海岸には奇岩はほかにもいっぱいです。
こちらの岩も、高さ5mほどあります。
白の塔から少し離れたところに。
広角で収めるとこんな感じです。
と、2つの尖塔をはじめとする奇岩の群れが個性的な景観を演出する、地図にない絶景スポット。地元の観光協会ですら紹介されていない場所ですが、こういうスポットがいくつも見つかることこそ、すさみの魅力です。
ということで、一度すさみを訪れて、この場所を探してみてください。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。