光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

冬のすさみへの旅~旧国道42号線跡から開ける絶景~

 今回もすさみへの旅から。

 5月の連休に訪れた時に発見した絶景スポット・黒島トンネル沿いの旧国道42号線跡。

naosuke21036.hatenablog.com

 その前にも地元の方から話はいくらか聞いていたものの、実際に見つけてみるまでこれほどの絶景スポットだとは予想もせず、初めてここからの眺望を目の当たりにした時、気づかずにいたことを後悔しました。

 それ以降、すさみを訪れるたびに、必ずここからの写真を撮る定番スポットの一つに加わっています。

 ということで、この冬の旅でも。まず地図から。

 前回記事で紹介した高浜海岸千畳敷側からも入る小径はありますが、眺望スポットには恋人岬側から入った方が近いので、こちらから。

 入ってみるとこんな感じです。

f:id:naosuke21036:20191220061644j:plain

 黒島トンネルの開通以来道路としては使われていないので、元国道といってもこの通り。ほとんど山道です。元々舗装もされていなかったようです。

 車一台がかろうじて通れる幅で、当然すれ違うことはできません。地元の人の話では両側に信号が設けられていたようなこともなかったらしく、対向車があれば所々の待避所に寄せるしかなかったとのことです。今でも「国道」とは名ばかりの「酷道」が話題になることもありますが、当時はそんな感じだったのでしょう。

f:id:naosuke21036:20191220061708j:plain

 転落防止の低い塀も設けられていて、一応国道としての整備はあったことがうかがえます。ここまで来たら、展望スポットはすぐそこ。

 そしてこの絶景が開けます。遠くに高浜海岸・千畳敷も望めます。

f:id:naosuke21036:20191220060547j:plain

 ズームすると。

f:id:naosuke21036:20191218191405j:plain

 展望スポットには開けた場所があり、芝生が広がっています。ここは待避所としてかつては利用されていたのかもしれません。

f:id:naosuke21036:20191220060618j:plain

 こちらは5月初訪時の撮影。芝生の色の違いに注目です。その一方で山の緑はほとんど変わりません。この辺りは温暖で植生がほとんど常緑広葉樹。紅葉はほとんどみられないことがわかります。

f:id:naosuke21036:20191220061129j:plain

 東側に目をやると、陸・沖の両黒島、そして恋人岬も見渡せます。この日は海も静かだったので婦夫波は立っていませんでした。

f:id:naosuke21036:20191220060859j:plain

 転落防止の塀も入れて撮ると。

f:id:naosuke21036:20191220060635j:plain

 この辺りは海抜50mの高さがあるので、眼下を見やれば。断崖からの眺め、ちょっと身がすくみます。

f:id:naosuke21036:20191220060701j:plain

 こちらは真下に広がる海。

f:id:naosuke21036:20191220060751j:plain

 地元の人たちにとってもここは知る人ぞ知る絶景スポットであるらしく、時折訪問客にはとっておきの場所として案内することもあるとの話。

 この日も神戸から鉄道写真目的で来た若い男性に、ここを紹介したとのこと。すれ違いだったことをSNSを通して知りました。

 私はこの絶景スポットを独自に発見しましたが、「秘密の場所」にしておくには勿体無さすぎる気もします。

 それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。