思いっきり記事名に私のいま一つの趣味の領域からのフレーズを持ってきてしまいました。
わかる人には、もちろんわかりますよね。
ということで、前記事では見所だけ取り上げた昨日の夕焼け、じっくりと過程まで振り返ってみましょう。
在宅での仕事をひととおり終えて、夕刻に出歩いた先。賀茂川・北山大橋から眺めたこの空模様。日没30分ちょっと前です。
これを見て今日は焼ける、と予想できました。
一面曇り空ですが、低いところ、山の端のあたりが、ほんのりと色づいているからです。つまり地平近くでは、太陽の光は遮られていない。
夕焼けは沈む太陽が上空の雲を照らし上げることによって生じる現象ですから、それを邪魔する雲はない、ということです。
こんな兆候を見逃さないこと。それが表題の通り、夕焼け撮影の「勝利の法則」ということです。
ここ鴨川沿いで撮っても良かったのですが、先日こちらで爆焼けは撮っています。
今回は場所は違えようと決め、別の夕景スポット・宝ヶ池公園に移動したわけです。
池のほとりに着いてみると、日没15分前の光景。
低い空から色づき始めたのを見て、確信できました。まさしく勝利の法則は決まった、と言いたくなります。
ちょうど日が没しはじめる時刻に、魔法のショータイムが始まります。
こういう黄金色の瞬間は、曇りの日に地平近くで太陽が射す、そんな時にしか見られません。
国際会館の方角を望むと、こんな感じです。
いよいよ黄金色も深まってきました。でもこれは夕焼け本番の、前座でしかありません。
いよいよ輝きを増して。
そしていよいよ、メインイベント。上空の雲が彩られて、その形もくっきりと浮き出ます。
落日に照らされないと、雲の形もわからなかったのです。
ここらあたりが、クライマックス。まさに爆焼けです。
この時は、国際会館側にまで出て撮っていました。この方角もこんな感じです。
終幕が近づくと、夕焼けの広がりが狭まる代わりに、地平近くが鮮やかになってきます。
その燃え上がる一帯。フィナーレを演出します。
名残りを惜しむように、ピンク色を残します。
まだかすかに残る夕の色。ブルーモーメントとともに、夜が近づきます。
というわけで、シーンごとに見所が違い、過程を楽しむことができたこの日の夕焼け。いくつものステージで構成された劇のようでした。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。