光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

白崎海洋公園 一部復旧の報を受けて

 昨日に続き今日も京都の新緑を特集する予定でしたが、変更します。

 昨秋の台風で被災し、しばらく閉鎖されていた紀州の名所・白崎海洋公園が、昨20日より一部復旧したという知らせを耳にしたということで。

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 ここは石灰岩の地層でできた断崖が切り立つ絶景スポット。

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 真っ白な岩場と青い海とのコントラストが無類に美しく、ある意味で日本離れした景観に「日本のエーゲ海」の異名をとります。

 私も紀州の旅で何度か訪れています。ですが昨年の台風のために大きな被害を受け、閉鎖中ということでした。公園のサイトでも「復旧の見通しが立っていない」と長らく表示されていて、お気に入りのスポットだっただけにずっと心配なところでした。

 それが、ようやく一部とはいえ復旧され、園内にも入れるようになったとのことです。

 ということで、これまでで一番美しく撮ることができた、4年前の7月の撮影旅行からです。この時は青空も澄みわたり、降り注ぐ日差しが岩の白さを際立たせていました。

 園内の展望台より。

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 海の広がる方向だとこんな感じです。空の青、海の青と岩の白さのコントラストが映えます。

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 反対方向。

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 海沿いの断崖ばかりでなく、公園内の岩山も岩肌は真っ白です。
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 背後の山を見るとところどころこちらも白い岩肌が露出しており、一帯の地質が石灰岩でできていることがわかります。f:id:naosuke21036:20190421191310j:plain

 

 

 こうした石灰岩は、海中の生物の死骸に含まれる炭酸カルシウム(CaCO3)が堆積してできたもので、形成されたのは実に2憶5000万年前の古生代ペルム紀。恐竜が地上に現れる前にすでにあったというわけで、地球の悠久の歴史を感じさせる自然のモニュメントです。

 ベストシーズンは、景観の美しさに限って言うなら夏。夏の強い日差しがあってこそ白亜の断崖はいよいよ映えるからです。ただし展望台上は日差しを遮るものは何もないので、夏だと堪えるところはあるかもしれません。公園が再開されてこれからは初夏、日差しもどんどん強くなっていくので、大型連休中に訪れても十分に美しさは堪能できるでしょう。

 貼り付けたGoogle Mapの上では「閉鎖」となっていますが、これはまだ再開の情報がアップデートされていないからです。

 園内には道の駅もあるので、車で訪れるのには非常に便利です。

 電車の場合、鉄道沿線ではないので、最寄りの紀伊由良駅で降りてバスを利用します。

 裏技として2区間離れた湯浅駅のレンタサイクルで10km超のサイクリングをするという方法もあるにはあって、私も実行したことがありますが、コースの高低差は大きく決して楽ではないので、その点はお気を付けください。

 それでは、今日はこの辺で。お読みいただきありがとうございました。