光つかまえて~雫と海と季節のフォトブログ~

写真を通してつかまえた光をお届けしていきます

夏の南紀~紀伊田辺・天神崎より~

 もうすっかり秋たけなわ、あの猛暑の日々も懐かしく思い出されるぐらいです。ずいぶん日は開きましたが、そんな夏に、恒例の紀伊半島の旅に行ってきた折のことを、改めて特集しようと思います。三密を避けることには徹底して気をつけつつの旅でした。

 初日は、紀伊田辺を起点としています。

 その手前、車窓から大海原が見渡せる、紀勢本線・岩代駅辺りの区間

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 燦燦と明るい日差しに海の色もエメラルドを帯び、これだけでも夏らしさが伝わってきます。

 紀伊田辺駅からはレンタサイクルを借り、今来た経路を引き返すようなコースで、まず天神崎へ向かいます。こちらはその途上、田辺大橋から望む、会津川の河口から田辺湾です。 f:id:naosuke21036:20201006193546j:plain

天神崎への地図はこちら。地図上では左手にある岬です。

  途中、ちょっとした山道で、真夏にもはやキバナコスモスが咲いていました。

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 木立の下の道を抜けると、向こうに海が見えます。

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 海辺に出ると、看板が立っています。ちょうど干潮時なので、平坦な岩礁が現れています。

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 ここは1970年代に別荘地に開発されようとしたことがあり、それに対して「天神崎の自然を大切にする会」が立ち上げられ、全国からの募金をもとに、1987年に自然環境法人(ナショナル・トラスト法人)の第1号に認定された場所だとのこと。日本でのナショナル・トラスト運動の源流のひとつとなった地であり、このような森と海がひとつになった豊かな自然がそのおかげで残されていることに、改めて有難みを感じます。

 夕暮れ時には日本にいながらにしてあのウユニ塩湖を思わせる景観になるということで、近年は話題にもなっています。私が訪れたのは真昼でしたが、そんな情景を想像させるものがありました。

 侵食されずに残ったところは、満潮時には島になります。その上に立つのは丸山灯台。現在では灯台としては使われていないとのことです。

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 岬の向こう側に出かかると。

 海蝕崖と波蝕棚のコントラストがここでもはっきりです。

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 右手に見えるのは、岬の沖合にある元島。防波堤を伝って渡ることができます。

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  島の辺りも、やはり平らな磯が続いています。磯遊びや磯釣りの人たちも、ちょうどお盆休みの時期だけあってここまでたくさん見かけました。

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 まだまだ楽しんでいたい景観でしたが、訪れたい場所はまだまだあるので、これぐらいで後にしました。

 真夏の炎天下、しかも陽射しを遮るものがない磯ということで、一所にとどまること自体がきついという意味合いもありましたが……。

 ということで、続きはまた別の記事で。今回もご覧いただきありがとうございました。