この冬も鴨川のユリカモメ
京の冬の風物詩のひとつ、鴨川のユリカモメたち。
毎冬の私の楽しみのひとつとなっていますが、繁殖地(ロシアのカムチャツカ半島)の環境変化その他の要因で、最盛期に比べると年々渡来数も減っています。また以前であれば11月に入った頃には鴨川で見かけたのに、最近では12月になっても姿を見かけないこともあり、ひょっとして今年は来なくなったのか……と気になってもいました。
でも、数は減っても、ちゃんと出会えました、今年も。先週末、寒波のただなかでの撮影から。
鴨川・丸太町橋から北山を望んで。青空も寒々としていました。
そしてユリカモメたちは橋のすぐ下流の河川敷に、群れなしていました。他の場所を回っても見かけなかったので、ひょっとするとこれが今年の鴨川のすべてかもしれません。以前ならこれぐらいの群れが川のあちこちに見られたことを思い出します。
例年1月10日前後がユリカモメが鴨川にいちばん集まる時期。その理由は、隣を流れる岡崎疎水が清掃のため水抜きされることにあります。
底が現れると、干潟とよく似た環境になって恰好の採餌場所となり、ユリカモメたちが集まってくるのです。
それも数日ぐらいで、ここの餌を食べ尽くすと、川の方に戻るようです。
この日はたびたび飛び立って、川と疎水を行き来していました。
こちらは川に戻って着水した様子。
これからもずっと、京の冬を飾ってもらいたい鳥たちです。
こちらは、かつてなら鴨川では珍鳥扱いでしたが、今やすっかり常連の冬鳥となったカワアイサ。これからさらに増えていくでしょう。
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。