濁った川が水鳥の楽園 2020
出張の際に名古屋の実家に寄ることにもなったので、その折に今年も、あの場所に水鳥たちは来ているか?と思い、足を運んでみました。
去年の記事でも取り上げた、ここです。
今年もやはり、賑わっています。
まずハシビロガモが多数。私の住む京都ではなかなか見られない鳥です。
キンクロハジロ、ホシハジロもいて、他にユリカモメやオオバンも。
水鳥があふれているというといかにも自然豊かな場所かと思いきや、これがどうして、工場地帯を流れる濁りきった川。
ご覧の通りです。
山崎川は上流は桜の名所としても知られる清流ですが、南区に入ったあたりから濁りが目立つようになり、私の実家の辺りでは、すっかり濁った都市河川。そんな場所が冬には多数の、しかも多様な水鳥の渡来地となっています。
しかもここはなんと、下水処理場の排水口の付近です。ここにむしろ、水鳥たちが集まるのです。
むしろ処理場からの排水が、鳥たちにとっては栄養分を提供する餌場になっています。ここの代表種であるハシビロガモは、その名通りの幅広い嘴で水面の栄養分を濾しとって採餌するので、その生態に適しているのでしょう。
人間からすれば最も汚れた環境とも思える場所で、こんなふうにたくましく生きている鳥たちの生命にエールを送ります。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。