京都嵯峨・広沢池の夕景選 続
実は今日、京都では素晴らしい夕焼けが現れていました。
ですが、今日は夕焼けは無いと見ていて撮影の用意を全くしていなかったため、カメラに収めることが叶いませんでした。今日の記事でも紹介する広沢池に足を運んででもいれば……と後悔で今も茫然とした状態を引きずっています。
写真撮影というのは、空振りより見逃しの方が100倍悔しいというものです。これが同じものは二度とは見られない夕景であればなおさらのことです。
ということで、過去の美しい夕景を今回も紹介して、私自身への気休めともしましょう。
昨日紹介した夕焼けの、翌日も見られた夕景です。
燃え上がるようだった前日とは違った染まり方で、こちらは何かしんみりした雰囲気も感じさせます。
そしてますます色鮮やかに。
愛宕山の上に広がる夕景を、水面とのシンメトリーで。
より広角に空を収めると。
そしてフィナーレを飾るように、紅を深めました。
こちらはその一週間後。
水面がやや波立っていたため、この時は夕空をそのまま映すというより、ただ紅さを映していました。
本当に夕景というのは、一つひとつ二度と会えないものだからこそ大切なひとときだと、今日撮り逃がしたからこそ痛切に感じます。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。
京都嵯峨・広沢池の夕景選
以前のこちらの記事をはじめ、何度か夕景の美しさを紹介した京都嵯峨・広沢池。
そのときに紹介したのがこの一枚。特にお気に入りです。
ですが、ここ今までに撮れた夕景でご紹介したい夕景はまだまだあります。
こちらは一昨年の真夏。
夕焼けを映す水面が、美しさを倍にしてくれるのがこの場所の何よりもの魅力です。遠景の愛宕山も趣を添えてくれます。
こちらは同じく一昨年の初秋。空が華麗に燃え上がりました。
燃える夕焼け雲を映して揺れる水面が素敵です。
さらに赤みを深めて。
地図はこちらです。
こちらで望んだ夕景はまだありますので、次の記事でも。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。
カラフル~雫のプリズム~
今日も、大切なひとときの数々をお届けします。
これほど違う色あいの煌きがひとこまのなかで見られる瞬間も貴重なので、どうぞ一つひとつの雫の変化をお楽しみください。
すべて、同じ水滴たちです。つかの間に消えてしまうからこそ、ひとときだけ放つ輝きも美しい。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。
秋を色鮮やかに~雫のプリズム~
過去のこの季節の撮影から、雫の煌きのひとこまを。
一つひとつ違う色鮮やかな輝きが森を飾る、得難い瞬間でした。
画角は異なりますが、同じ枝と雫です。色を変じてゆく様子をご覧ください。
ひときわ大きな輝きが虹色に。
色と光のシンフォニーといった趣です。
今年は初秋の今の季節にこのような瞬間に立ち会えることはなさそうで、今度この光に出会えるとしたら来年の春先になります。
一つひとつの瞬間が、まさに一期一会です。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。
南紀串本・橋杭岩の冬の朝日
今回も串本・橋杭岩の朝日です。
冬だと、また趣が違います。2年前の冬の撮影です。
夜明け前。岩のシルエットが浮かび上がり、海が曙色に染まりはじめます。
で も、日の出る位置が夏に比べて大きく南寄りになるため、橋杭岩からだと紀伊大島に隠れてしまいます。
なので、太陽が顔を出すそのときをとらえるためには、場所を変える必要があります。
ということで、国道沿いを紀伊姫駅近くまで歩きました。紀伊大島の端から、朝日が顔を出します。樫野崎でしょうか。
橋杭岩まで戻って。もう太陽がかなり高くなってからで、赤みを失っていました。もともと空気の澄んだ冬は朝日も夕日も赤さを帯びにくいものです。
同じ場所でも、季節や時間が違えばこんなに表情が違う。そんなことを感じていただければと思います。
それでは、今回もご覧いただきありがとうございました。
朝日と波濤とアオサギ~南紀串本・橋杭岩より~
前回にその一景を紹介しましたが、その朝は、さらにスペクタクルが展開されたので、続けて取り上げましょう。
前回の最後の写真を再掲。
朝日が水平線上にすっかり顔を出した直後、なぜか飛んできた鳥(アオサギです)が岩の上に止まります。
そしてこの光景。
アオサギさんの背で、押し寄せる荒波が岩にぶつかり、高々と波飛沫を上げます。アオサギの頭まで2m弱とすると、7-8mの高さはあるでしょう。
手前の干潟に映る朝日と、向こうの紅に染まる海面とあわせて、こんな光景が撮れるとは思いもよりませんでした。
望遠撮影で距離感が圧縮されていますから、実際にはアオサギさんの止まる岩と波とはかなり離れていて、波をぶっ被る心配はありません。
こちらは右手側の岩に上がる波飛沫。ほんのりと飛沫も朝日に染まっています。
また左手側に高々と。崩れる波の形も印象深い。
太陽が薄雲からすっかり顔を出したところで、少し引いて撮ったショット。ひととき波も収まった、真っ赤な時間です。
最後に広角で。
串本の朝日はこのときが初撮影でしたが、荒波がかくも鮮烈な演出を加えてくれるとはまったく予想外で、偶然の好条件が重なって撮れた光景でした。
前日訪れたすさみや海金剛もそうでしたが、海は荒れた方が絶好の撮影チャンスになる気づいたのは、この時がきっかけです。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。
南紀串本 橋杭岩の朝日
京都でも東部に在住している私にとって、朝焼けはまだしも、「朝日」は普段は撮影テーマになりません。間近まで迫り出した東山のために、朝日が顔を出すのは日の出からかなり後になるからです。
それだけに、旅先というのは、朝日を撮るめったにないチャンスになります。
ここ橋杭岩は、朝日の絶好の名所です。
地図でお分かりのように陸側から見て東にありますから、橋杭岩越しに朝日が海から昇るのが見られるわけです。
ちなみに範囲を広げるとわかりますが南東に紀伊大島があるので、晩秋から冬にかけては昇る朝日が島に隠れてしまいます。岩の前から撮影するのであれば春夏がベストです。
今回紹介するのは3年前の8月に訪れたときのこと。夏だけあって日の出は5時過ぎという早朝にもかかわらず、カメラマンがずらりと列をなしていました。
ということで。
水平線の彼方から、真っ赤な太陽が顔を覗かせました。
波も激しい朝。波濤の向こうに昇ります。
ひとときだけ、ダルマ朝日に。
すっかり水平線の上に真紅の朝日が現れました。浅瀬も紅に染まっています。
そして。
鳥が飛来しています。アオサギですが、これが朝日の風景にさらに趣を添えてくれます。こちらは次の機会に。
最後に、お気に入りの一枚を
岩が朝日を挟みつけるようです。その横で上がる波飛沫も迫力十分。
この日の朝日はまだまだ見所が続きます。
では、今回もご覧いただきありがとうございました。