前記事でも取り上げた京都・大文字山。
ここ大文字山は、おそらく京都では最高の夕日スポットでしょう。火床、つまり送り火に「大」の字を灯すところから何ひとつ遮るもののない高台から街を一望しながら、西山に没してゆく夕日を見送るのは至高のひとときです。
ということで、今回は今までの撮影より、大文字山から望んだ夕日・夕景を特集します。
こちらはちょうど今ぐらいの時期、はじめて夕日撮影目的で登った時のもの。秋らしく、芒越しです。
その日の夕日が、西山に隠れようというときです。
こちらは別の日、夕空を飾る虹色の彩雲。
こちらはまた別の日。幾重にも折り重なる西の山々に沈んでゆく夕日。街並みの中でまだわずかに光を浴びている部分にも注目です。
さらに別の日、こちらは火床まで登る途上に見上げて。夕映えに照らされています。
まさに「この色の夕日を撮りたい」という日でした。
街並みも夕暮れの中に沈んでいきます。こうして広がる街並みともども夕日を望めるのがこのスポットのいちばんの魅力です。
最後はまさに「真紅の夕日」となりましたが、ズームで撮影して夕日にフォーカスするとどうしても暗くなるうえ、街が入らなくなって「大文字山で撮りました」感が薄れてしまう。それがディレンマでした。
とこんな感じです。
ここに登って夕日を撮ろうという場合は、くれぐれも下山時にはお気をつけください。火床から下山して麓の登山口にたどり着くまで25分程度かかります。
当然日が沈んでから山を下りることになるので、どんどん暗くなっていきます。日没直後に火床を出発すれば、まだ残る明るさでなんとか麓まで降りられます。けれども夕焼けまで見届けようとするなら日没後しばらく(20~30分後)になりますから、いざ下りる時にはかなり暗くなっているはずです。その場合は懐中電灯は必須です。
というわけで、今回もご覧いただきありがとうございました。